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サトー、新ラベリングソリューションで偽造医薬品撲滅に貢献

2017/06/01

サトーホールディングス(株)は6月1日、新たなラベリングソリューションを開発し、医薬品の偽造防止と、今後施行予定のEU規制の遵守を促進すると発表した。

医薬品の偽造は、人体へのリスクや経済的損失の面で深刻な影響があり、偽造医薬品の摂取が原因で、世界で毎年100万人が死亡、医薬品市場における非合法な薬品の売上の割合は全体の10%を超えているといわれる。

このため医薬品を確実に追跡するための鍵となるシリアル番号について、2019年に施行されるEUの医薬品偽造対策指令では、パレットごとのみに留まらず服用1回分ごとにまで固有の識別子を付加することが求められ、規制がより厳格になる。そのため、大量のデータを取り込み、固有の識別コードを生成し、それを製品に付け、検証するというプロセスを有効かつ効率的に行うことは、医薬品のサプライチェーンにおける大きな課題となっていた。

同社は、医薬品業界とサプライチェーンに属する全顧客が、医薬品のデータや内容を正しくラベルに印字できるだけでなく、自社業務システムにデータを取り込み、検証を可能にする印字ソリューションを開発した。同社のソリューションは、徹底した現場の知識に裏打ちされ、必要に応じたインテリジェンスの追加を可能にするサトー独自のAEP(Application Enabled Printing)技術が採用されている。

サトーのNXシリーズをはじめとするAEP対応プリンタは内部処理能力を備え、PCに接続することなく、外部機器に接続するだけで印字が可能。またAEP対応プリンタはプログラミングが可能で、刻々と変化する要件への対応力に優れており、医薬品サプライチェーンにおけるトレーサビリティの義務の遂行に必要な接続性、柔軟性、利便性を提供する上で重要な役割を果たす。

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