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島津エス・ディー、高性能RFIDフラットスキャナ発売

2017/06/01

島津エス・ディー(株)は6月1日、高性能アンテナによって対象エリアだけを読み取り、アンテナ周辺にある RFタグの誤認識を防ぐRFIDスリム-フラットスキャナ「SIMR-SFS」を発売した。

同製品は、ICチップが組み込まれたRFタグのデータを読み取るアンテナ一体型UHF帯RFID リーダライター。非接触で1度に複数のデータを読み取れるRFタグは、物流業界における庫内業務や工場での工程管理などで導入されており、近年、小売業界でもレジ業務や棚卸業務で 運用が本格化しようとしている。

これまでのRFタグ読み取りでは、読み取り精度を高めると周辺のRFタグを誤検知してしまう点や、誤検知を防止するのに読み取り距離を短くしなければならない点などが課題となっていた。今回、読み取りエリアの絞り込みと高い読み取り精度を両立する高性能アンテナを実装したことで、従来の課題を解消するRFIDスキャナの製品化を実現した。

今後、RF タグは低価格化が進み、コンビニエンスストアなどの小売業界をはじめ、様々な業界での活用が急速に広がると考えられる。同社は、物流ソリューション・ベンダーとして長年 培ってきた経験を基に、物流業界だけでなく小売業界など、様々な利用シーンに合わせて同製品を展開し、業務効率化や人手不足問題の解決支援を目指す。また同製品の技術を応用して 検品ゲートやセキュリティゲート、スマートシェルフなどのラインナップ拡充を図り、顧客のニーズに応えていく。

なお定価は19万8,000円(税別)、今後1年間で国内で300台の販売を見込んでいる。


製品の特長
<1. 高性能アンテナ>
対象エリアだけを高い精度で読み取る。アンテナの上面70cm(最大)までを読み取り範 囲としており、効率的な作業を支援する。

<2. 免許不要の特定小電力タイプ>
電波送信出力 250mW 以下の特定小電力無線局であるため、免許を要せず利用可能。

<3. 使用環境を選ばないスリム・フラットデザイン>
アンテナ部の厚みが22mmの薄型。トップパネルのデザインを顧客のロゴタイプや使用案内表示などに変更することが可能。


(上)SIMR-SFS本体、(中)読み取り範囲のイメージ、(下) レジに導入した際の使用イメージ

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