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エアロセンス、ANAと共同で航空機の点検にドローン活用

2017/02/03

エアロセンス(株)と全日本空輸(株)(ANA)は2月2日、ドローンを活用した航空機整備点検作業の検証を開始すると発表した。

現在、航空機が運航中に被雷した際には、整備士が機体を目視し、傷やへこみなどの不具合が生じていないかを確認する点検作業をしている。この機体点検作業にエアロセンスのドローン運行技術と画像解析技術を活用することで、整備品質の向上と点検時間短縮による運航便の遅延や欠航の最小化を目指す。

ANAは、2016年4月に新技術活用によるイノベーション創出を推進するための新組織「デジタルデザインラボ」を創設し、同年12月にはドローンを活用した事業の可能性を検討する組織横断的なプロジェクトを立ち上げている。また、ANAグループでは、これまでに日本無人機運行管理コンソーシアムに設立メン バーとして参画、熊本県天草市および東京大学とドローンを活用した社会基盤構築に向けた協定を締結するなど、ドローン活用の推進を目指しているところだ。

2月14日には、伊丹空港に隣接する MRO Japan 社敷地内で、実際にドローンを運行させ航空機を撮影する初めての検証を実施する。 予め自律的に航空機を周回する飛行ルートをプログラムされたドローンを運行し、航空機の外観を高解像度で撮影して、ドローン運行の安全性の検証や画像解析デ ータの収集、実用化に向けた課題の抽出などを行う。

さらに今後、山形県庄内空港で空港ランプエリア内の航空機に対する検証などにより本格的な検証を実施していく予定だ。

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