[最新ニュース] IT・マテハン

アドバンスト・メディア、MonotaROで音声認識インカムサービスを実証実験

2017/01/17

(株)アドバンスト・メディアは1月16日、音声認識インカムサービス「AmiVoice INCOM」と、音声認識・音声対話専用のバッジ型ウェアラブルマイクデバイス「AmiVoice Front WT01」の実証実験を工業用間接資材の通信販売最大手(株)MonotaROの尼崎ディストリビューションセンターで実施したと発表した。

実証実験を行った尼崎ディストリビューションセンター(地上4階建、延床面積約4.4万平方メートル)では、センター内の連絡手段として、これまで特定小電力トランシーバー(インカム)を使用していた。しかしフロアをまたいだ通信が繋がりにくい、音質が悪く聞き取りにくい、雷やトラックなどの電波障害で繋がらない等、情報共有に課題を抱えていた。

今回、2016年9月から約1か月、音声認識インカムサービス「AmiVoice INCOM」と音声認識・音声対話専用のバッジ型ウェアラブルマイクデバイス「AmiVoice Front WT01」とスマートデバイスを連携使用した実証実験を実施。「AmiVoice INCOM」は、インカム・トランシーバー・携帯電話・PHSなどの業務端末を1台のスマートデバイスに集約することができるクラウド型の通話サービスで、一斉同報のインカム通話を音声認識でテキスト化し、音声と共に通話・時間・発話者のテキスト情報を、各人の端末とPCブラウザで表示する。

IPネットワークに接続して音声通話を行うため、離れた場所でも音声の途切れや乱れがない。そのため倉庫内の音が聞き取りにくいエリアであってもクリアな音声でやりとりすることができるようになった。また、一斉同報が音声認識で文字化されるため、聞き逃したインカム通話の履歴をいつでもスマートデバイスから確認できるようになった。これにより現場間の連絡漏れが軽減し、業務がスムーズになった。

MonotaROは今後、実証実験の結果を元に今春から茨城県の笠間ディストリビューションセンターで、「AmiVoice INCOM」と「AmiVoice Front WT01」の本格導入開始する。また、インカム利用に加え、今後1対1通話、グループ通話などでの利用も見込んでおり、さらなる業務改善と活用に取り組む予定だ。

●(上)利用イメージ、(下)認識結果のイメージ

|↑一覧に戻る|