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パスコ、輸配送業務システムの危機管理機能を強化

2016/09/08

(株)パスコは、物流業界向けに輸配送業務の効率化と品質向上を目的にドライバーや車両の状態を管理する「動態管理」と配送ルートの最適化を図る「配送計画」機能を兼ね備えたロジスティクス支援サービス「LogiSTAR」シリーズである「PASCO  Location  Service(PLS)」の危機管理機能を強化、10月1日より提供を開始する。

物流業界では、ドライバーの不足や高齢化、配送手法の多様化に伴う配送業務の効率化、配送コスト最適化のほか、災害時においても計画通りに荷物を目的地に届ける社会的使命を果たすための危機対応能力の向上に取り組んでおり、災害の影響を最小限に抑えて顧客サービスを保持するため、的確な現状把握に加えて危険性の事前予測に基づく早期判断と対策が必要となっていた。同社はこうした物流業界の課題解決に、空間情報とICT(情報通信技術)を融合したサービス提供で支援していく。

同サービスは、車両やドライバーなどの移動体の現在地と作業状況をセンター側で一括管理、業務の効率化と顧客サービス向上を図るクラウドサービス。今回強化した主な機能は以下の通り。

1)通行規制情報を提供
プローブデータを利用した通行実績のある路線情報の提供に加え、日本道路交通情報センター(JARTIC)から提供される道路交通情報を用いて、通行止めなどの通行規制情報を地図上に可視化。運行管理者は通行規制情報をもとに適切な運行判断・指示を行える。

2)危険性予測情報を提供
豪雨・強風により発生する道路通行止め、土砂災害、内水氾濫の危険性を6時間先まで予測し、画面のヘッダー部にアラートマークを表示。そのほか対象の箇所を地図上に可視化するとともに詳細情報をリスト情報として表示。運行管理者、事前の予測情報をもとに適切な運行判断・指示が行える。

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