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DHL、物流現場でAR(拡張現実)技術を世界展開

2016/09/09

DHLサプライチェーンは9月8日、Google社およびVuzix社のスマートグラスとUbimax社のソフトウェアによる活用したビジョンピッキングの試験運用を拡大し、今後6か月間にわたって様々な産業分野へ展開すると発表した。

AR市場は2020年までに1,500億米ドル規模へ成長すると予測されており、同社はオランダで実施したAR技術の試験運用成功を受け、ビジョンピッキングプログラムを次段階へと進める。

試験運用の後、同社はパートナー企業であるGoogle社、Vuzix社、Ubimax社と共にビジョンピッキングソリューションの改良に取り組んできており、世界規模で様々な産業分野への展開を開始し、AR技術の物流現場への適用をさらに一歩前進させる。

今回導入される、ピッキング作業者が装着する新型のスマートグラスは、ピッキングした商品を台車のどこに置くべきかを視覚的に表示する。ビジョンピッキングは、オーダーピッキング作業のハンズフリー化を実現し、作業スピードを高めるとともにミスも減少させる。

同製品は、年内にテクノロジー、小売・消費財、自動車などの様々な産業分野で試験的に活用される予定で、得られたデータを基に、さらに広範囲への展開が可能かどうかを検討していく。

DHLサプライチェーンのCEOジョン・ギルバート氏は「ビジョンピッキングの試験運用を拡大し、お客様へ容易に提供できるソリューションへと高めていきたいと考えています。何よりこの技術は現場作業のデジタル化に向けた一歩であるというだけではなく、インダストリー4.0の実現に一歩近づくことを意味しています。AR、ロボティクス、そしてIoTといった技術を積極的に試すことは、当社のDNAの重要な部分であり、今後もそうあり続けます」と述べている。

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