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JR貨物、列車運転支援システムをリニューアル

2016/07/14

日本貨物鉄道(株)(JR貨物)は7月12日、貨物列車の位置をリアルタイムで把握し、走行中の運転士に運転を支援する情報を伝えて「安全・安定輸送」をサポートする「運転支援システムPRANETS(プラネッツ)」の更新を行う。

近年、貨物の正確・迅速な位置情報の提供が必須となる中、開発当時より進歩した情報通信技術を取り入れ、システム安定性や情報提供の正確性向上を図る。走行中の貨物列車の位置情報のきめ細かな提供の実施等、一層のサービスアップが可能になる。

プラネッツは、機関車の運転席に設置したモニター画面や音声により、運転士に徐行区間の予告や制限速度の注意喚起等を行う「運転士支援機能」と、GPSにより測位される列車の位置情報等を収集し、列車位置情報提供システムに遅れ時分等の提供を行う「列車位置情報把握機能」の2つの機能を持つ。

今回の更新では、端末・機器の更新と簡素化、アプリケーションプログラムの新しいOSへの対応、機関車位置発信の二重化、列車番号の補完入力への対応、運転支援データの順次ダウンロード方式への変更、機能拡張への対応の6点。

実施時期は平成29年4月以降順次で、これにより安全・安定輸送のさらなる向上が図られると共に、貨物の正確な位置情報を途切れなく提供することが可能となる。

運転支援システム(PRANETS)概要

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