[最新ニュース] IT・マテハン

情報技術開発、食品スーパーで需要予測型自動発注を可能に

2016/05/25

情報技術開発(株)(tdi)は5月24日、食品スーパーマーケットを展開する(株)ハローズのローコストオペレーションによる顧客満足度向上を目的としたSCM全体最適化プロジェクトの一環として、(株)リンクの需要予測型自動発注ソリューション「SINOPS-R」と需要予測型キャッシュ・フロー最適化ソリューション「SINOPS-W」のシステムを導入したと発表した。

24時間営業の食品スーパーマーケットを展開するハローズでは、「地域一番お客様貢献店」実現のために顧客満足度向上と収益改善に取り組み、商品コスト、設備コスト、販売コストの引き下げによるローコストオペレーションの確立を掲げている。

その取り組みの中で、SCM全体の無駄を削減するためには、店舗から自社物流センター、ベンダー・メーカーまでの情報を一元管理するシステムが必要であると考え、tdiが提案した今回のシステムを採用した。2015年7月より順次導入され、2016年4月末時点で、70か所の全店舗および物流センターで既に稼働している。

「SINOPS-R」による店舗向け自動発注は、過去の販売実績から需要を予測することにより、日々適正在庫数および発注数を決定する仕組み。店舗の売場のボリューム感を損なうことなく、過剰在庫の削減、欠品の削減、発注・陳列作業の人時削減に貢献する。また、棚割りシステムとの親和性もよく、棚割システムから最低・最大陳列量を連携することにより、棚割り変更(フェース拡縮)時には発注量の自動調整を行なう。

「SINOPS-W」は、HLC(ハローズ早島物流センター)の常温センター、低温センターに導入され、自社在庫商品および預かり在庫商品の需要予測を行い、在庫日数、仕入れ先の配送タイミング・トラックの積載効率を考慮した発注量まるめ(仕入先、メーカー、任意商品などで設定可能)など最適な補充発注処理を実現し、HLCおよびメーカー・卸を含む全体の物流を最適化した。

|↑一覧に戻る|