2016/04/20

(株)ZMPとSAPジャパン(株)、凸版印刷(株)の3社は4月20日、ZMPが製造・販売する物流支援台車ロボット「CarriRo（キャリロ）」とIoT（Internet of Things）技術を組み合わせた業務効率化ソリューションの提供を共同で推進していくと発表した。

CarriRoにRFID読取装置を搭載し、様々なセンサーを通じて取得するデータを、基幹業務システム「SAP ERP」およびインメモリープラットフォーム「SAP HANA」とリアルタイムに連携させて、複数の在庫やアイテムの入出荷・検品作業を一括で即座に行えるようにする。検品ミス・誤配の防止、省人化・省力化・労働力不足などの課題を解決するソリューションとなる。

ZMPとSAPジャパン、凸版印刷の3社は、2016年中に複数の企業で実証実験を行うことを通じ、ピッキングや無人在庫棚卸など複数のソリューションの提供を開始する予定だ。

●提供するソリューション例

作業者の後ろを追従するCarriRoの荷台かごにアイテムを入れるだけで、一括で検品まで終了することが可能。ピッキング業務の効率化、検品ミス・誤配のリスクの低減に貢献する。

CarriRoが受注伝票の情報を読み取り、そのアイテムの場所まで作業員を誘導することで、物流現場で課題となっているアイテムを探す時間と労力の低減に貢献する。

CarriRo が自動で倉庫や物流センターの中を移動しながら人手を掛けずに在庫棚卸しを行うことが可能になる。これにより在庫棚卸業務の省人化・省力化に貢献する。

CarriRoの様々なセンサーを通じて得られる作業者の移動距離、経路、稼働時間等のデータと在庫・ロケーション情報を組み合わせ、リアルタイムに分析することにより、現場の業務効率改善やレイアウト変更のために必要な情報を得ることが可能になる。