2016/04/14

(株)ウェザーニューズは4月12日、2019年のドローン宅配の事業化を目指す「東京圏国家戦略特別区域会議　千葉市ドローン宅配等分科会」にプロジェクトメンバーとして参加することを発表した。国家戦略特区である千葉市の地元企業としてドローン宅配の事業化に貢献していく。

同社は従来から、大型旅客機やヘリコプターの安全運航をサポートする航空気象サービスを提供している。また、全国約980万人のサポーターから日々寄せられる1日約13万通のリポート情報などを元に、突発的なゲリラ雷雨や、南岸低気圧による都心部の雪など、局所的な気象現象の観測および予測に取り組んでいる。

今後、これらの知見やノウハウを活かしドローン宅配実証実験における安全飛行と飛行可否判断を気象面からサポートする。ドローン管制システムの構築や安定飛行に必要な気象観測・飛行ルートの検討など、ドローン宅配の制度設計にも取り組む。

4月11日には第1回分科会に参加するとともに、同日行われた幕張新都心でのドローンのデモ飛行の飛行可否判断を気象面からサポートした。当初、他の機関は風速10m/秒以上の強い風が予想していたが、同社スタッフが現地で観測を行い、ドローンの飛行を担当する(株)自律制御システム研究所に対して飛行可否を判断するための気象情報を伝え、デモ飛行における飛行可否判断を支援した。

●現地で観測を行うウェザーニューズスタッフ