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富士通のビーコンがucodeタグ認定を取得

2015/12/09

富士通(株)は12月7日、量産性を向上させたビーコン試作機がトロンフォーラムからucodoタグの認定を受けたと発表した。同社はucodoタグの認定を受けたビーコンは世界初としており、ID発信で信頼性の高い位置情報サービスが提供できるとしている。通信距離は約10メートルだ。

従来のビーコンは電波を発信するために電池を定期的に交換するか、コンセントから電源供給を受ける必要があり、さらに設置工事も要した。また、ハードカバーなどで覆われているものが多く、景観を害すことや誤って落下することを想定して、設置場所を限定しなければならなかった。今回認証を受けたビーコンは太陽光パネルで発電するためにバ
ッテリ―は不要。また、外装がゴム性樹脂のため柔軟性があるのも特徴。天井に設置した際に万が一人の上に落下しても怪我をすることない重さで防水性もある。

今回のビーコンは汎用部品を使用して量産できるように回路設計を見直し、ペーストや電気部品を接合するための乾燥工程では温度や時間の最適条件を割出すなど、製造工程を効率化。これにより製造時間が短縮されコスト削減も図れているという。

12月9日から11日まで、東京・港区の東京ミッドタウンで開催されている「2015TRONシンポジウム‐TRONSHOW」に参考出品されている。

●富士通が開発したビーコン

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