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キヤノンITS、中国等でスマホ活用の物流着荷確認システムを販売

2015/08/06

キヤノンITソリューションズ(株)(キヤノンITS)は8月5日、中国法人・佳能信息系統(上海)有限公司(キヤノンITS上海)が中国やASEAN地域の日本企業向けに、スマートフォンを活用した物流着荷確認システムの販売を開始すると発表した。

同システムでは、販売会社や物流会社が着荷(配送)完了をほぼリアルタイムに把握できるようになり、着荷基準での売上計上が可能になる。

昨今の会計基準の変化に伴い、中国やASEAN地域にある日系現地法人においても、売上計上は出荷商品の着荷基準や顧客検収基準が求められている。今回販売を開始する物流着荷確認システムは、配送員がスマートフォン上で動作するアプリを利用して着荷状況をリアルタイムに報告するための仕組み。これまで出荷を売上基準としていた企業や、人的作業で着荷状況を確認し売上計上していた企業が同システムを導入することで、着荷基準での売上計上が可能になる。

また、既存の物流システムへのアドオン導入が可能で、既存物流システムの配送情報を物流着荷確認システムに連携し、配送員は配送完了時に配送伝票の情報をスマートフォンにて送信することにより着荷報告が可能になる。配送伝票にバーコードなどが印字さる場合は、スマートフォンのカメラでスキャンし、着荷報告の利便性・確実性を高めることも可能となる。さらに、スマートフォンの位置情報を利用することで、配送業務のルートトレーサビリティにも活用が可能。

キヤノンITS上海がキヤノン中国向けに開発したシステムがベースしており、キヤノン中国で1年以上の運用実績があるため、安心して導入することができる。キヤノンITSは、キヤノンITS上海を通して、今後中国およびASEAN地域における日系企業をターゲットに販売を行い、2018年までに2億円の売上を目指す。

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