2015/03/24

ユニキャリア(株)は3月23日、フォークリフトの走行中に発生する振動や衝撃を吸収するオプション「グッドランニングシステム」の新型タイプの生産開始を発表した。オプション設定車種を大幅に増やし、価格を従来価格から半額に大幅値下げした。

今回、新たにオプション設定したのは、ディーゼルエンジン車「INOMA」とバッテリー車「FB-8」。従来からオプション設定されているガソリン/LPGエンジン車「AGRES」とバッテリー車「AGRES BX」も設定を新型タイプに切り替えた。メーカー希望小売価格は10万円（税抜）。従来価格は20万円（税抜）だった。 

フォークリフトは、タイヤと車体の間に乗用車のようなサスペンションが無いため、路面の影響が直接積荷や作業者に伝わってしまう構造となっている。「グッドランニングシステム」では、油圧システムに装着された2つの緩衝装置（アキュムレータ）により走行中に発生する振動や衝撃を吸収し、荷物や作業者に伝わる振動、爪（フォーク）やマストのガタツキ音を抑えることができる。さらに、アキュムレータの圧力設定を最適化することにより、無負荷から定格負荷まで幅広い荷重域で効果を発揮する。 

●「グッドランニングシステム」の導入効果

(1)荷物への衝撃を低減 

段差乗り越えなどの衝撃を吸収し、荷物へ直接伝わるのを防ぐ。精密機器、ガラス製品など、壊れやすい製品を取り扱う場合に最適。 

 

(2)荷崩れの防止 

パレット積みの飲料ケースやコンテナ、シート製品（鉄板、段ボール、フィルム）等の固定されていない荷物の荷崩れを防ぐ。 

 

(3)騒音の低減 

段差などによるツメ、マストのガタツキ音を抑えるため、夜間や住宅地などでの騒音対策にも効果的。 

 

(4)疲労の低減・安全性の向上 

走行中の振動を抑制し、積荷への過度な気遣いも不要になるため、作業者の負担が軽減され安全性の向上にも寄与。