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NECソリューションイノベータ、物流企業の配送計画状況等を調査

2015/02/18

NECソリューションイノベータ(株)は2月18日、配車・配送計画や物流システム利用の状況を調査した結果をまとめた。調査対象は荷主企業の物流担当者や物流事業者など300人で、今年1月に調査した。

それによると、配送計画の精度について「とても効率的な配送計画になっている」「効率的な配送計画になっている」と回答したのは合せて43.7%。従業員数が大きくなるほど、効率的と回答する割合が高いことが分かった。ただ、回答は「どちらとも言えない」が41。0%と最も多くを占め、「非効率な配送計画になっている」、「かなり非効率な配送計画になっている」と合わせると50%超となり、まだ配送計画の改善に余地があることもうかがわせた。

配送計画の立案を行っている企業に課題を聞いたところ、計画する際の課題で最も多かったのは、「配送計画プランナーがベテランの専門業務になっており、標準化されていない」で41.7%だった。次いで「配送計画の立案に時間がかかる」が28.7%と続いた。従業員規模別に見ると、1,000~4,999人の企業で「配送計画プランナーがベテランの専門業務になっており、標準化されていない」や「十分な配送計画時間を確保できない」の割合が他の規模の企業に比べ高くなった。

配送計画の立案については、人材問題の質問で「配送計画プランナーの高齢化」が24.7%から指摘され、人材問題の3位となった。1位は「ドライバーが不足している」(46.3%)、2位は「ドライバーやリフトマンの高齢化」(34.3%)だった。ドライバー不足の問題については業種を運輸・倉庫業に絞ると70%の企業から声が上がった。

TMS(輸配送管理システム)の導入状況は、36.7%で導入済み。導入を検討中または導入以降があると答えたのは25.3%だった。

WMS(倉庫・在庫管理システム)については40.9%で挿入済み。導入を検討中または導入以降があるとしたのは23.3%。WMSの課題について聞いたところ、「リアルタイムに在庫を管理したい」が47.3%と最も多く、以下「商品・数量・ロットなど細かく在庫管理したい」(43.3%)、「作業の進捗をリアルタイムに管理したい」(32.0%)と続いた。会社の業務別では、「誤出荷を防止したい」が卸業で36.4%、小売業で34.3%と他の業務に比べ高い傾向にあった。

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