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矢野経済研究所、AGV市場の調査結果を発表

2015/01/21

矢野経済研究所は1月15日、国内のAGV(無人搬送車)市場に関する調査結果をまとめた。

それによると、2013年度のAGV市場規模は前年度比104.7%の4,500台。AGVは2009年度まではリーマンショック等の影響もあり市場は低迷したが、2010年度以降は拡大傾向に転換。特に2011年度は反動で急拡大を遂げ、2013年度も台数の拡大は続いているとした。

また、AGV誘導方式の主流は磁気誘導方式で、2013年度のメーカ出荷数量ベースで93.3%と圧倒的多数を占めている状況を明らかにした。次いで、光学誘導方式が4.0%となり、レーザ誘導方式や電磁誘導方式が続く。その他の新たな誘導方式の実用化も進んでいるが、「まだその採用は一部に限定され普及は進んでいない」とした。

自律走行可能な新誘導方式にも言及し、3次元で障害物を検知できる3次元距離画像カメラ誘導方式がセンサー技術として完成域にあるが、AGVへの採用はまだない。一部でAGVとして製品化されたレーザ測域センサー誘導方式とともに、技術開発の余地を残すが、回避行動が可能な自律走行できる誘導方式としては有力と指摘した。さらに、「いずれも介護目的や掃除目的の自走式のサービスロボットに採用される可能性も期待できる」との予想を示した。

充電方式については、非接触方式自動充電装置に着目し、リチウムイオン二次電池を中心とした新型畜電池の採用による電池の小型化・軽量化や、接触方式自動充電装置に比べ受電装置に駆動部が無くメンテナンスが不要になること、待機中の充電が可能になることでの24時間稼動など稼動効率の向上、人による手動充電が不要で作業負担軽減の点などから有望になると考えるとした。

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