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アイスコ、ヴォコレクト音声システム導入で生産性20%向上

2014/09/19

米ハネウェルスキャニングアンドモビリティの日本のグループ会社であるヴォコレクトジャパン(株)は9月18日、アイスクリーム商業卸最大手の(株)アイスコが新設した厚木物流センター(910坪)でヴォコレクトボイスを導入し、順調に稼働していると発表した。

アイスコは,冷凍食品卸売業をメイン事業にこの6 年間で売上高を3倍強にする急成長を遂げた。卸業のほか、スーパーマーケット「生鮮館TAIGA」7店舗,精肉小売「アイオー」11 店舗,保険代理店業,さらにニュージーランドで個包装クッキー市場70%を占有するクッキーメーカー「クッキータイム」と業務提携を結び、13年12月には原宿駅竹下口に第1号店を出店するなど,多角的な事業を展開中だ。

同社は首都圏から東海地域にかけて物流網を最大限に機能させることを目的に、最新鋭のマザーデポとして厚木物流センターを4月に開設した。入荷検品から棚入れ、棚移動、一次出庫、棚卸作業までの物流作業を効率化するため、ヴォコレクトボイスを採用した。

これまでの作業には印字されたリストを使用していたが、ハンズ・フリー、アイズ・フリー効果で導入からわずか1か月で作業生産性が20%以上、作業精度も格段に向上した。実際、パレットのケース単位の入荷検品から棚入までの作業に従来20?30分要していたのが,音声導入後は5?10分程度で完了しているという。

音声ソリューションの効果が生まれたのは,庫内だけではない。入荷検品した商品はこれまで庫内担当スタッフが,入荷完了伝票をもとに事務所で入力作業を行ってきたが,音声でPCへの直接登録が可能になったことで,作業が不要になった。

音声のコンピュータシステムによる作業の標準化は,作業の平準化,作業の容易性にもつながった。「これにより新人でも早期にベテラン作業員同様の作業に従事できるようになりました。新規増員スタッフの習熟期間の短縮化が実現でき、物量増大への対応という目的も達成できました」と同社・青木常務は話す。

今回のアイスコへの導入はヴォコレクトの代理店となる岡村製作所が担当。アイスコは今後、ほかのセンターにも段階的に音声ソリューションを展開していくことを検討している。

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