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Rapyuta、コンピュータビジョンのコンペで世界2位
Rapyuta Robotics(株)は12月28日、米Intel社が協賛するOpenCV Spatial AI Competitionで、 世界中から集まった応募総数235チームの中から世界第2位を獲得したと発表した。
同コンペティションは複数のカメラセンサとAIがセットとなった「OAK-D(OpenCV AI Kit with Depth)」を用いたソフトウェアを作成し、その優劣を競うもの。同社のチームは物流現場で活用されている各種のパレットを正確かつ柔軟に認識するソフトウェアを開発。同機能は環境が常に変わり続ける物流現場で自動フォークリフトを活用するために欠かせない機能になる。
今後同社は同ソフトウェアを磨き上げ、ロボティクスプラットフォーム「rapyuta.io」を通じて、自動フォークリフト関連のソフトウェア・パッケージを2021年度後半を目処に提供していく予定。
●Rapyutaのパレット認識ソフトウェアの特徴
同社アプリケーションでは、パレットが大幅に傾いていても認識ができること(正対していない状態)、認識可能な距離が既存のソフトウェアの倍以上となっていること、また、フォークリフトが停止することなくリアルタイムにパレット認識が実行されタクトタイムが短縮されること等、機能面で多くのメリットがある。
また、運用面でも既存ソフトウェアと比べて、新たなパレットを容易に追加可能であること、物体認識にパッシブセンサを使用しているため、レーザ等を照射するアクティブセンサと比べて屋外で使用しても太陽光等から干渉を受けにくいこと等、変化の激しい物流現場での運用で求められる柔軟性を備えている。
●OpenCVについて
OpenCV(Open Source Computer Vision Library)とはIntelが開発・公開したオープンソースのコンピュータビジョン向けライブラリを指す。
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