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山形県・ヤマト運輸・ANAが県産品の販路拡大で連携

2016/12/09

山形県とヤマト運輸(株)、(株)ANA総合研究所は12月9日、山形県庁にて「県産品の国内外への販路拡大に向けた連携協定」の締結式を行った。

山形県は高級ブランド米「つや姫」をはじめ生産量が全国第1位の「さくらんぼ」や「ラ・フランス」など、多くの農産物の産地として有名で、首都圏や関西圏はもとより香港や台湾、シンガポールなどの海外に向けて販路を拡大する取り組みを行ってきたが、さらなる販路拡大促進にあたり、国内外の消費者ニーズの把握や農産物の輸送時における鮮度保持、輸出時の通関手続きなどが課題となっていた。

一方、ヤマト運輸とANAグループは、国内の輸送リードタイム短縮に加え沖縄国際物流ハブを基点としたアジア圏へのスピーディかつ高品質な輸送ネットワークを構築し、日本全国の旬の食材を鮮度を保ったままアジア圏へ届ける「産直・お取り寄せモデル」実現に向けて取り組んでいる。

3者は連携協定を締結することで、それぞれが有する資源やノウハウを有効活用、県内の生産者や事業者に対し、国内・海外展開に有益な販売ルートを提供するなど、県産品の販路拡大に向けて取り組んでいく。

連携協定における3者の主な役割は以下の通り
山形県:国内外のマーケット情報の収集や県産品のPR、販路拡大に積極的な生産者や事業者とバイヤーをマッチングさせる商談会の開催など県産品の販路拡大に向け支援。
ヤマト運輸・ANAグループ:アジア圏へ最短翌日に届ける国際間の小口保冷輸送サービス「国際クール宅急便」などの輸送サービスを通し、高品質な県産品を鮮度を保ったまま海外まで届けるほか、生産者や事業者が海外とのビジネスを積極的かつ安心して展開できるよう輸出支援セミナー開催や輸出時必要書類の作成などをサポートし、海外販路拡大を支援。さらに庄内空港を活用した新輸送スキームを構築し、国内外への輸送リードタイム短縮に向け取り組む。

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