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ヤマト運輸、福井県とブランド発信・観光PRで連携

2016/09/06

ヤマト運輸(株)と福井県は9月5日、福井県のブランド発信と観光PRに官民一体となって取り組む「連携協定」を締結した。

福井県は、恐竜の化石・標本を展示する世界有数規模の「恐竜博物館」、国の名勝・天然記念物に指定されている東尋坊、開山700年を超える永平寺、一乗谷朝倉氏遺跡といった名所や、越前がにやコシヒカリに代表される農林水産物など、魅力あふれる資源を有する。これらの資源を県内外へPRするため、県はこれまで「ダントツ日本一ブランド」を活かした誘客プロモーションを展開してきた。

一方、ヤマト運輸は「一番身近で、一番愛される企業」になることを目指し、全国各地で高齢者の見守り支援や観光支援、産物の販路拡大などの地域活性化や課題解決に行政・地方自治体(Government)と一緒になって取り組む「プロジェクトG」を推進している。

ヤマト運輸と福井県が締結した、「ブランド発信および観光PRに関する連携協定」では、それぞれが有する人的・物的資源を有効活用することで、今後行われる福井しあわせ元気国体や北陸新幹線の県内開業に向け、さらなる県の観光PRや観光客のおもてなしに官民をあげて取り組んでいく。

具体的にはご当地送り状や「宅急便コンパクト」専用のご当地BOXなどによる観光情報のPR、「宅急便コンパクト」を活用した県産品のPR・販路拡大を進める。そのほか今後、手ぶら観光サービスの拡充、観光情報が描かれたオリジナル集配用台車の導入、県産品の販路拡大などを実施する。

●主な取り組み
(1)ご当地送り状による観光情報のPR
「恐竜王国福井」や県の観光情報などをPRする2種類の送り状を作成する。1枚目の依頼主控えに福井県公式恐竜ブランドキャラクター「ジュラチック」、届け先に届く貼付票には県の見所やグルメ情報を掲載したオリジナルの複写式送り状を作成する。また、ヤマト運輸の営業所に設置されている店頭端末「ネコピット」印字用送り状にも「恐竜王国福井」の広告を掲載しています。9月5日から使用を開始し、これらの送り状で荷物を発送することにより、全国に向けて福井観光の魅力をPRする。

(2)ご当地手提げ袋「宅急便コンパクト」専用のご当地BOXによる観光情報のPR
「ジュラチック」や福井県の観光地などをデザインしたご当地手提げ袋と、小さな荷物を手軽に送ることができる「宅急便コンパクト」専用のご当地BOXを作成し、JR福井駅西口再開発ビル「ハピリン」の「ウェルカムセンター(福井市観光案内所)」の宅急便荷受カウンターや、県内26か所のヤマト運輸の営業所などで販売する。手提げ袋は9月下旬より、「宅急便コンパクト」専用ご当地BOXは11月より販売開始予定。

(3)「宅急便コンパクト」を活用した県産品のPR・販路拡大
「宅急便コンパクト」を利用し、越前そばや福井梅、羽二重餅などの県特産品の詰め合わせセットを開発し、9月中旬から「ハピリン」1階「かゞみや」にて販売を予定している。また、11月からはジュラチックをデザインしたご当地BOXを使用する。お土産として全国各地に「宅急便コンパクト」で発送することも可能。

(4)観光情報の提供・手ぶら観光サービスの拡充
ヤマト運輸の営業所および一部の取扱店に福井県とヤマト運輸との連携ポスターの掲出や観光パンフレットの設置を行ない、福井県へ来た観光客の利便性向上を図る。
また、「ハピリン」の「ウェルカムセンター」の宅急便荷受カウンターにて、午前中に預かった荷物を福井県内の宿泊施設へ当日中に届ける手ぶら観光サービスを行なっている。今後は県内各地で受付拠点を増やし、手ぶらで観光するためのサービスを拡充する。

(上)締結式での記念撮影(左からヤマト運輸福井主管支店長 松田守弘氏、福井県観光営業部長 佐々木康男氏)
(中)ご当地送り状
(下)ご当地手提げ袋と「宅急便コンパクト」専用のご当地BOX

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