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佐川、G20大阪サミットの警備を物流サポート

2019/07/08

SGHグループの佐川急便(株)と佐川グローバルロジスティクス(株)、SGムービング(株)は7月1日、6月28日~29日に開催された「2019年G20大阪サミット」の警備実施に関する警備資機材の保管から配送までの一元管理を、大阪府警察本部からチーム「GOAL」が受託したことを明らかにした。

同サミットは37の招待国首脳や国際機関が参加し経済分野について協議を行う、これまでにない大規模な国際会議となった。6月27日~30日の4日間、サミット会場のインテックス大阪(大阪市咲洲地区)周辺をはじめ、大阪市内を中心に高速道路や一般道路において交通規制や検問が行われる等史上空前の警備態勢が敷かれた。

このうち、SGHグループでは、佐川グローバルロジスティクスの舞洲SRC(大阪市此花区)を保管の拠点とし、約10万点、大型車両150台分にもなる警備用資機材の輸送を佐川急便とSGムービングが行った。

今回受託した業務はサッカーコート1面分のスペースに、重量や大きさの異なるアイテム100種類、 約10万点におよぶ資機材の保管・ピッキング・配送(警備拠点への配送と終了後の引き上げまで)と終了後の各メーカーへの返送作業。佐川グローバルロジスティクスでは培ってきた3PL事業者としてのノウハウを活用し、警備資器材の保管・管理業務を担当。日々更新される警備体制に対応するために頻繁に行われる細かい発注に対して迅速、かつ確実な入出庫業務を大阪府警察本部装備隊と共同で実施した。

また、車両阻止柵や照明機器等100㎏を超える重量物の搬送には、大型家具家電や大型重機の配送・設置業務の専門的なノウハウを有するSGムービングが担当。佐川急便はこれらすべての工程を管理統括する物流設計業務を担当した。

このように保管から入出庫管理、搬送、引き取りまでを一元管理することで、一連の管理プロセスにかかる時間や人手が大幅に削減され、大阪府警は主業務の警備業務に集中することが可能となった。

●先進的ロジスティクスプロジェクトチーム「GOAL(Go Advanced Logistics)」
2014年の始動以来、企業間物流に強みを持つ佐川急便の全国ネットワークと、佐川グローバルロジスティクスの流通加工をはじめとする多様なリソース、そしてSGHグループの各事業会社が持つ国際・IT・決済等の機能を融合し、物流のトータルソリューションを提供する専門家集団。

●大阪サミット警備の物流サポートで使用された保管スペース(上)と機材搬出作業の様子(下)

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