2018/08/22

日本パレットレンタル(株)は8月22日、キユーピー(株)、ライオン(株)と異業種3社で新たな連携を行い、共通のトレーラーを利用した共同幹線輸送を開始すると発表した。

これまで各社個別にトラック等を手配し、商品等の輸送を行っていた（JPR：九州～関西、キユーピー：関東～九州、ライオン：四国～関東）が、3社で今年6月関東～九州間の往復（総移動距離2,811㎞）で共同幹線輸送のテストを実施。実車率の向上、ドライバーの労働環境改善、またCO2排出量の削減などの効果が得られた。

その結果を受け、8月22日より3社による共同幹線輸送を本格稼働を開始した。物流会社は関光汽船(株)が全工程の輸送の手配をし、海運に関してはオーシャントランス(株)所有のオーシャン東九フェリーで輸送を行う。

●3社共同幹線輸送のポイント

（1）異業種の新たな協働

（2）実車率99％超を実現

総移動距離2,811㎞（関東～九州の往復）のうち、2,797㎞で貨物を積載するため、99％を超えた高い実車率を実現。また、車両の有効活用、ドライバーの労働環境改善（運行スケジュールの明確化）、フェリーの定期便の利用により配車工数の削減も可能になる。

（3）CO2排出量の削減

船舶へのモーダルシフト、実車率の向上、ムダのない運行、車両の有効活用により、個社単位での輸送時よりCO2排出量を62％以上低減する。

●積載対象商品

・JPR：物流機器（パレット）

・キユーピー：調味料、加工食品等

・ライオン：ハンドソープ、ボディソープ等