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国交省、運送事業の「ホワイト経営」見える化検討会

2018/06/11

国土交通省自動車局総務課企画室は6月11日、働き方改革に積極的に取り組む自動車運送事業者を「見える化」するための認証制度の創設について検討するため、「自動車運送事業のホワイト経営の『見える化』検討会」を開催した。

同検討会は近年、自動車運送事業(バス・タクシー・トラック事業)は、運転者不足が深刻化しており、労働条件や労働環境を改善するとともに、運転者を確保・育成していくことが課題となっていることから、働き方改革に積極的に取り組む自動車運送事業者(「ホワイト経営」を実施する事業者)の取組状況を「見える化」するため「自動車運送事業のホワイト経営の『見える化』検討会」を設置し、新たな認証制度の創設について検討を行うもの。

同検討会の構成員は以下の通り。(順不同・敬称略)
野尻俊明 流通経済大学 学長
青山佳世 フリーアナウンサー
中嶋美恵 (一社)女性バス運転手協会 代表理事(リッツMC(株)代表取締役社長)
瀧澤学 社会保険労務士・行政書士 (株)瀧澤・佐藤事務所 代表取締役
馬渡雅敏 (公社)全日本トラック協会 物流政策委員会委員長(松浦通運(株)代表取締役)
星野治彦 (公社)全日本トラック協会 企画部長
杉原正晴 (公社)日本バス協会 労務委員会 委員長(大分交通(株)社長)
長尾政美 (公社)日本バス協会 参与
武居利春 (一社)全国ハイヤー・タクシー連合会 労務委員長(昭栄自動車(株)代表取締役社長)
浅野茂充 (一社)全国ハイヤー・タクシー連合会 労務部長
圓山博嗣 (公財)交通エコロジー・モビリティ財団 交通環境対策部長
慶島譲治 全日本交通運輸産業労働組合協議会(交運労協) 事務局次長
世永正伸 全日本運輸産業労働組合連合会(運輸労連)中央副執行委員長
貫正和 全国交通運輸労働組合総連合(交通労連)トラック部会事務局長
池之谷潤 日本私鉄労働組合総連合会(私鉄総連)交通政策局長
鎌田佳伸 全国交通運輸労働組合総連合(交通労連)軌道・バス部会事務局長
松永次央 全国自動車交通労働組合連合会(全自交労連)書記長
手水辰也 全国交通運輸労働組合総連合(交通労連)ハイタク部会事務局長
久松勇治 日本私鉄労働組合総連合会(私鉄総連)ハイタク協議会事務局長
中嶋章浩 厚生労働省 労働基準局労働条件政策課 調査官
平嶋隆司 国土交通省 自動車局貨物課 課長
金指和彦 国土交通省 自動車局旅客課 課長
吉永隆博 国土交通省 自動車局安全政策課 課長
谷口礼史 国土交通省 自動車局総務課企画室 室長

検討会は冒頭で、流通経済大学学長の野尻俊明氏が座長に選任され挨拶。

「今回、自動車運送事業において、ホワイト経営の見える化についての検討会が催されたことには大変意義がある。同様に重要な安全問題についても検討が重ねられたうえでの各種事業が効果上げているように、今後、事業者や業界全体が積極的に取組める認証事業が生まれることに期待したい。もちろんこの「見える化」は運送業界で働く人だけでなく、その利用者にとっても極めて重要な意義がある。経営について積極的に内情を開示しようという試みはこれまであまり見られなかったもので、今後の方向性の構築については、皆様の積極的なご意見を賜りながら、世の中に定着することを目指したい」

と述べ、議事(非公開)に入った。なお、今後のスケジュールとしては、8月上旬に第2回の検討会、同月下旬に第3回の検討会、9月以降に認証制度の創設準備、さらに平成31年度内を目標に認証制度の運用開始、という案が提示されている。

●検討会の様子(上)、冒頭、挨拶する野尻座長(下)


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