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2017年度パレット生産数量は過去5年間で最高

2018/05/28

(一社)日本パレット協会(JPA)は5月28日、2017年度パレット生産統計およびレンタルパレット保有数量の調査結果を発表した。

2017年度のパレット生産数量は、前年比108.7%の6,927万8,046枚となり、出荷額は前年比91.9%の1,788億1,100万円となった。企業収益の続伸等を反映して2年連続で108%台の増加となり、生産数量は過去5年間で最高となった。

このうち、木製パレットは生産数量4,517万7,461枚(構成比65.2%)、出荷額927億5,200万円(同51.9%)、金属製パレットは同242万3,091枚(同3.5%)、同308億5,000万円(同17.3%)、プラスチック製パレットは同1,359万9,578枚(同19.6%)、同455億6,000万円(同25.5%)となった。

また、2017年度のレンタルパレット保有数量は前年比102.2%と堅調な足どりにより、2,100万枚台に達した。

JPAの調査概況報告によれば、「2017年度の国内経済は円安基調や海外経済の回復に伴う輸出の増加、高水準の企業収益を背景に設備投資が底堅く推移。その一方、実質所得の低迷が続く家計部門は消費、住宅投資ともに低調に推移した。その結果、企業部門(輸出+設備投資)主導のプラス要因により緩やかな回復基調となった。

また、昨年に引き続き、ネット通販、コンビニエンスストア、ドラッグストア等の好調な流通チャンネルがあり、自動車専用道路網の整備加速や大型物流施設の新設等と相まって、そうした分野では物量の続伸が2017年度以降も見込まれている。なお、製造業の国内回帰に期待感が高まったものの、物量増加への寄与が見込める状況には至っていない」とコメントしている。

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