2021/01/14

日本通運(株)は1月14日、中国現地法人の日通国際物流(中国)有限公司が中国大手医薬品流通卸の九州通医薬集団股份有限公司の傘下となる九州通医薬集団物流有限公司と2020年12月18日に業務提携の覚書を締結したことを明らかにした。

九州通医薬集団物流は九州通の医薬物流専業会社で、九州通グループの物流ならびに省レベルと地方市レベルの物流センターの運営管理とサポートを行っており、中国国内の医薬品流通市場で高度な輸送サービスを提供している。

一方、中国日通は、中国での医薬品の供給と品質管理に関する基準となるGSP（Good Supplying Practice）規則があり、外資が参入できない医薬品物流の業務領域をカバーするために同社との業務提携を検討。コロナ禍において、同社とはすでに協業での輸送を実施しており、中国国内の医薬品を海外へ、また海外の医薬品を中国の地方都市まで届けられるような体制を構築した。

今回の業務提携を通じて、同社の中国国外のグローバルネットワークを活かした医薬品物流サービスと九州通グループの中国国内の輸送ネットワークを組み合わせることにより、安全性が求められる医薬品輸送で顧客のニーズに合わせたサービスを提供していく。