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タイ政府、TILOG-LOGISTIX発表会を開催

2018/04/06

タイ政府商務省国際貿易振興局とリード・トラデックス社は4月6日、今年8月29日~31日にタイ・バンコクのBITECで開催される「TILOG-LOGISTIX 2018」に関する発表会と、日タイ貿易に関するセミナーを、日本ASEANセンター(東京都港区)で開催した。

「タイ国東部経済回廊:日本企業がASEANにアクセスするための新しいロジスティクスの展望」と題した同セミナーでは、日タイ貿易と物流を促進するために、タイ政府が日本企業に提供する施策や戦略が発表された。

セミナーの冒頭、タイ大使館商務参事官事務所商務公使のナッティヤー・スチンダー氏が挨拶を行い、日本は2016年の対タイ投資総額で22%を占める最大の投資国であり、2番目に大きな貿易相手国でもある点を強調。2017年の2国間貿易総額は540億ドル(約5.7兆円)に達し、前年から9.7%増となっている。日本は農産物や消費財の世界への輸出額を2019年までに1兆円まで拡大すると語った。

次の基調講演では、タイ国商工会議所ディレクターのウォラタット・タンティモンコン氏が、タイは主要な道路と鉄道を整備し、世界各国と連携として地域経済を加速していくと述べた。

近年、タイ政府は同国をASEANにおける経済、貿易、投資、技術、物流、輸送の中心地に転換することを目指す。この目標を達成するため、同国を「ASEANへの物流プラットフォーム」と位置付けたプロジェクト「タイの東部経済回廊(EEC)」は、地域間連携を加速するインフラを構築すると同時に、自動車、ロボット、航空、石油化学、電子機器などの主要産業の製造拠点としての役割を果たすことを目指しており、経済特区を中心とした多国間貿易を促進するためのプロジェクトとなる。

セミナーの最後には、日本とタイのロジスティクス専門家によるパネルディスカッションが行われ、貿易ロジスティクスの現状と相互協力の重要性について意見が交わされた。

●パネルディスカッションの様子

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