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双日と国分、ベトナムで4温度帯物流事業に参入

2016/12/14

双日(株)と国分グループ本社(株)は12月14日、ベトナム物流大手New Land Co.Ltd.(NL)と共同でNew Land Vietnam Japan Joint Stock Company(NLVJ)を設立、ベトナムにおける4温度帯物流事業に参入すると発表した。

NLVJは、常温、定温、冷蔵、冷凍の4温度帯に対応する物流センターやトラック等を自社保有、食品保管から店舗配送まで一貫した温度管理を可能とする近代的なコールドチェーン物流サービスを提供し、10年後に売上高10億円を目指す。本事業を通じ、双日、国分、NLの3社共同で既に事業運営を行っているベトナムにおける大手食品卸事業会社Huong Thuy Manufacture Service Trading Corporation(HT)の機能を強化して差別化を図り、同国での食のバリューチェーンを拡充する。

双日はベトナム戦争後、1986年に日本を含む西側諸国の企業として初めてベトナムに駐在員事務所を開設し、同国の様々な分野で豊富なビジネス経験を有しており、HTなど食品流通事業と同国での各産業分野における双日のグループ会社とのシナジーにより、同国での食のバリューチェーン構築を進めている。

国分は、生鮮品から加工食品に亘る食品全般の商流・物流に関する豊富なノウハウを有し、昨今、東アジア・東南アジアでのコールドチェーン物流を展開、これらの経験を活かしベトナムでのコールドチェーン物流の構築を目指す。

NLは、ベトナムでの長年にわたる倉庫・物流事業の運営で豊富な経験を有し、業界をリードしてきた。日本企業との取引も長く、HTの事業運営を通じて両社との間に強固なパートナーシップを築いている。

昨今、ベトナムでは経済成長による消費者の購買力向上に伴い、スーパーマーケットやコンビニエンスストアといった近代的な小売業態(モダントレード)が発展しつつあり、コールドチェーン物流へのニーズが高まっているものの、インフラは未だに不足しており、整備が急がれている。

●各社の機能と役割
双日……グループ会社を連携させた商流構築、およびグループ会社とのバリューチェーンを活かした総合的な営業展開。グループ会社の機能を活かしたモダントレード、サプライヤー、輸入業者への営業展開

国分……日本国内で展開する高度化物流オペレーションノウハウの提供。日系の食品メーカー、フードサービス事業者、小売業者等への営業展開

New Land Co. Ltd.……長年にわたるベトナム国内物流の実績によるオペレーションノウハウを提供。現地サプライヤー、小売業者への営業展開。ベトナム経済界における人的ネットワークの活用

●New Land Vietnam Japan Joint Stock Company概要
設立:2016年6月
操業開始:2016年12月
本社所在地:Lot A2,A3,Street No.1,Street No.6, Binh An Garment and Textile Industrial Zone,Binh Thang Ward, Di AnTown,Binh Duong Province,Vietnam.
代表者:Hoang Thu Huong
株主:NL(51%)、双日(29%)、国分(20%)
事業内容:4温度帯(常温、定温、冷蔵、冷凍)物流事業
対応可能温度帯:常温(室温)、定温(10~25℃)、冷蔵(0~10℃)、冷凍(-25~0℃)
敷地面積:2万平方メートル
延床面積:1万1000平方メートル
保管容量:最大1万3,000パレット
保有トラック数:約50台

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