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ヤマト、中国の物流事業者に出資し東アジア戦略を強化

2016/12/02

香港ヤマト運輸(株)は、東アジア地域におけるフォワーディング・通関・保税倉庫・配送などの機能強化のため、2016年11月30日に中国広州市を本拠地とする国際物流事業者・広州威時沛運集団有限公司(WTD)に出資することで合意した。

同社グループは、これまでフォワーディングや各国でのロジスティクス、海外引越に関する生活支援サービスなどの事業をアジア各国で展開、2000年から台湾、2010年にシンガポール・上海、2011年に香港・マレーシアで宅急便サービスを展開してきた。また、東アジアおよび東南アジアでのクロスボーダー・ネットワークの構築およびそれに関する各機能の強化を進めてきた。その一環として、東アジア戦略において重点地域である華南地域でも、アライアンス先の選定を行ってきていた。

同社は今回の出資によりWTDが持つ機能を取得することで、ヤマトグループが持つ国際物流に関する機能をさらに強化し、日本-中国、東南アジア‐中国、そして中国-欧米などの世界各国との越境ECを始めとしたクロスボーダー輸送サービスの提供が可能になる。さらに、広州を東アジアにおける日本や欧米など各国との玄関口(ゲートウェイ)とすることで、陸・ 海・空の輸送手段を組み合わせ、アジア全域への本格的なクロスボーダー輸送サービスを提供していく。

●対象会社概要
会社名・中国語表記:広州威時沛運集団有限公司(日本読み:コウシュウ ウエイシペイウン シュウダン ユウゲンコンス)
会社名・英語表記: Guangzhou Wisepower Transportation & Distribution GroupCo., Ltd.(WTD)
設立:2005年
資本金:6,000万RMB(9億2,800万円)
所在地:中国広州市
売上高(連結):4億8,200万RMB(約74億4,500万円)2015年12月期
営業利益(連結):4200万RMB(約6億5,500万円)2015年12月期
社員数:687人(2016年6月時点)
事業内容:通関関連業務、FWD関連業務、陸運業務、越境EC関連業務等
※RMB=人民元

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