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ダイキン、エジプトで合弁会社を設立し事業拡大

2016/08/17

ダイキン工業(株)は8月10日、100%子会社のダイキンヨーロッパ社(ベルギー・オステンド市)がエジプトの投資ファンド・BPEパートナーズ社との間で、合弁会社・ダイキンエアコンディショニングエジプト社(本社:エジプト・アラブ共和国カイロ市)を設立し、2016年8月より営業を開始したと発表した。

エジプトは中近東・アフリカ地域でも最大級の経済規模を持ち、GDPも毎年2~3%の成長率を維持し着実に伸ばしている。第2スエズ運河の完成により物流の要衝として発展が期待されているだけでなく、「新首都計画」や「ニューカイロ市計画」「10月6日市計画」といった首都近郊での大規模な都市開発が行われる予定で、これによりカイロ近郊の人口は、現在の1,600万人から2050年には4,000万人に達する見通し。これらの大型都市開発では、高級住宅地の分譲をはじめ、オフィス、商業、医療施設などの大規模な建設投資が予定されており、空調市場が大幅に拡大する見込みとなっている。 

これまでエジプトでは、輸入関税など参入障壁があったが近年、経済発展をめざす政府主導による大型プロジェクトの実行や、海外からの投資を呼び込むための規制緩和など外国
企業が活動を広げる環境が整いつつある。 

また、エジプトは原油価格の下落や観光収入の減少等からの財政再建を迫られており、これまで補助金によって価格が抑えられていた電気代の引き上げが決まっており、省エネ性が高い商品へのニーズも高まっている。 

今回、新たにエジプトに販売会社を設立することにより、パートナーであるBPEパートナーズ社の情報力の活用や、中近東の同社拠点(ドバイ)との連携による大型物件の受注など事業展開を本格化する。また、販売網の強化、住宅用から業務用までの商品レンジの拡大、省エネ商品の投入などにより、今後の中近東・アフリカでの事業発展につなげていく。

●新会社の概要
会社名:ダイキンエアコンディショニングエジプト社
英文名:Daikin Airconditioning Egypt S.A.E
所在地:エジプト・アラブ共和国、カイロ市
代表者:取締役社長 菅原資郎
資本金:4,700万エジプトポンド(54,000万円:1エジプト£=11.5円換算)
出資比率:ダイキンヨーロッパ社 60%、BPEパートナース社 40%
設立:2016年6月
事業内容:空調機器等の販売およびアフターサービス
従業員:20名

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