[最新ニュース] グローバル

ANA、中国向け越境ECで新通関制度対応・高速一貫輸送を実現

2016/07/25

ANAホールディングス(株)は7月25日、越境EC物流事業者(株)ロケ-ションホールディングス傘下の(株)ACDに出資し、中国向け越境ECにおける物流ソリュ-ション「新越境EC物流サービス」の提供を9月から開始すると発表した。

昨今、海外から日本の優れた商品に対する購入ニーズが高まり、特にマーケット規模が大きい中国の消費者向けに自社商品を届けたいという日本の事業者も急速に増加している。

一方で中国向け越境EC商品の輸送・通関は適切に対応されないケースが多く、4月から中国税関当局によって個人輸入に関わる新たな通関申告制度(正式名:輸入電商用通関申告システム)が導入されるなど、関税の適正納付に向けた規制強化が進行している。

新制度下でEDI(電子データ交換)による通関業務を認められる企業が複数社指定されることとなり、ANAグル-プの(株)OCSの中国現地法人である欧西愛司物流(上海)有限公司(OCS中国)は、北京税関において当該業務の実施を認められた指定企業のうちの1社となっている。

新越境EC物流サービスは既に世界109か国で販売実績を誇る越境ECプラットフォーム“マルチリンガルカート”を運営するACDがOCS中国と連携して新開発する事前通関用商品登録システム「EKKYO.NET」と、ANAグル-プが展開する安全かつ確実な高速一貫輸送を組み合わせた、日本で初めて提供される中国向けの総合越境ECソリュ-ションとなる。

これまで中国向けEC貨物の輸送・通関は、現地制度への対応不足等により消費者への遅配・未達といった事例も散見されたが、新たにスタートするサービスはEC貨物の新通関申告制度への対応、高速一貫輸送という2つの強みにより、中国向け越境EC市場および日本のEC事業者の双方の健全な成長に寄与できるとしている。

|↑一覧に戻る|