[最新ニュース] 物流・生産拠点

カドカワ、所沢の製造・物流工場への特別支出を増額

2016/12/22

カドカワ(株)および連結子会社(株)KADOKAWAは12月22日開催の取締役会において、製造・物流設備並びに新事業推進に必要な新規設備投資を実施することを決めた。

KADOKAWAは「コンテンツ産業のリーディングカンパニーを目指す」ビジョンのもと業界に先駆け改革に取り組んできた。コンテンツ産業の市場環境は需要の拡大と共に大きく変容しており、将来的にも継続する大きな市場変化をビジネスチャンスの拡大と捉え、海外拠点の大幅拡充に加え所沢市の旧所沢浄化センター跡地において、製造・物流設備並びに新事業推進に必要な新規設備投資を実施することとした。

主要な実施項目は以下の通り
(1)老朽化した既存の書籍製造・物流設備の一新も含め、最新鋭のデジタル設備を備えた書籍製造・物流工場を建設、世界の潮流である“製販一体型ブックオンデマンド”を実現。
(2)ワークスタイル改革の実現と世界に向けたコンテンツ開発拠点として製販一体型の新製造物流設備に直結させて新オフィス「所沢キャンパス」を建設。
(3)KADOKAWAが新たに起ち上げるインバウンド事業の受け皿となる施設を建設する。

これまでKADOKAWAが製造・物流工場に特別に支出する金額は最大で155億円としていたが、回収見込額が増加したことおよび共用部を含めた建築コストが明らかになったのに伴い246億円へと変更。また外部の出資を中心に行う予定としていた文化棟については、一般財団法人角川文化振興財団が文化および芸術の振興を目的とした公益施設として、図書館、美術館、博物館などが一体となった文化コンプレックス「角川ロックミュージアム(仮称)」を建設、運営することとなった。

●プロジェクト概要・特別に支出する金額
書籍製造・物流工場:KADOKAWA246億円
所沢キャンパス:KADOKAWA64億円
新規事業施設:KADOKAWA89億円
合計:399億円
※投資資金に関しては新たな資金調達は行わず自己資金を充当。
取締役会決議日:平成28年12月22日
建物着工:平成30年2月(予定)
竣工:平成32年4月(予定)
事業開始:平成32年4月(予定)

●ところざわサクラタウン(仮)CG画像

|↑一覧に戻る|