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CREが茨城県守谷市で物流施設着工、定温設備導入に配慮

2016/08/03

株式会社シーアールイー(CRE)は8月2日、茨城県守谷市で開発を進めているマルチテナント型物流施設「ロジスクエア守谷」を着工したと発表した。設計・施工はJFEシビル(株)で2017年5月下旬の竣工を目指す。

同施設は常磐自動車道「谷和原」インターチェンジより約2kmに位置し、国道294号線に近接。つくばエクスプレス「守谷駅」、関東鉄道常総線「新守谷駅」から徒歩圏内であることに加え、計画人口5,000人を見込む守谷市松並土地区画整理事業地区内(ビスタシティ守谷)に所在していることから、労働力確保の面で高い優位性を発揮できる。

建物は2万5,445平方メートルの敷地に地上2階建て、延べ面積3万4,223平方メートルの大型物流施設として開発する。。ワンフロアが約 5,000坪で、1 階部分のトラックバースを北側・東側の2面に、事務所を東西2か所に設け、マルチテナント型物流施設として複数テナントによる分割使用が可能だ。

倉庫部分の基本スペックとして、床荷重は 1.5t/平方メートル、有効高さは1階・2階共に6.0m以上、照度は300ルクスを確保し、保管効率の向上に寄与する計画としている。

また、階層を2階建てに抑え、荷物用EVを4基、垂直搬送機を3基設けることで、取り扱う商品の上下搬送に起因した時間的なロスの極小化に配慮し、スピーディーな入出荷オペレーションの実現を可能する。在庫保管型や流通加工型センターとしてのみならず、通過型クロスドックセンターとしての機能も兼ね備えた、様々な物流ニーズに対応し得る汎用性の高い施設計画だ。

さらに、将来的なオペレーション変更時の対応も想定し、垂直搬送機やドックレベラーの増設を可能とする構造計画、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場・キュービクル増設スペースの確保等、汎用性を考慮した各種将来対応を事前に施す。特に入居テナントの定温設備導入時のイニシャルコスト圧縮に寄与すべく、1 階スラブ下に断熱ボードを設け、荷物用EVは結露対応仕様とすることにより5℃帯まで対応可能な計画とした。

環境対応としては、入居テナント企業のBCP対応へのサポートはもちろんのこと、全館LED照明、人感センサー、節水型衛生器具の導入等によりBELS評価(※)の取得を予定しており、第三者機関による認証を取得することで環境や省エネルギーに配慮した施設であることを明示していく。

※BELS評価
国土交通省が推進している建築物の省エネルギー性能を評価・表示する統一的な公的指標で、Building Energy-efficiency Labeling System の略語。

開発プロジェクト概要
施設名称:ロジスクエア守谷
所在地:茨城県守谷市(守谷市松並土地区画整理事業地区内)
敷地面積:25,445.82 ㎡(7,697.36 坪)
用途地域:準工業地域
主要用途:倉庫(倉庫業を営む倉庫)
建物構造:鉄骨造 地上 2 階建て
延ベ面積: 34,223.02 ㎡(10,352.46 坪)(予定)
着工:2016 年 8 月 2 日
竣工:2017 年 5 月下旬(予定)


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