[最新ニュース] 物流・生産拠点

センコー、物流センターを利用し太陽光発電事業に参入

2013/05/01

センコー(株)(本社:大阪市)は、日本国内の物流センター7か所に太陽光発電設備を設置し、2013年10月以降、順次、売電事業を開始すると発表した。

同社では環境負荷軽減に関する取り組みの一つとして、物流センターの屋根や屋上、壁面を利用した太陽発電に取り組んでいる。現在、千葉、大阪、岡山の物流センターなどで自社使用を目的に太陽光発電を実施しており、今回の売電事業拠点7か所が加わり、10か所で太陽光発電を行うことになる。

東日本大震災以降、エネルギーを取り巻く環境は大きく変化しており、再生可能エネルギーの普及が進んでいる。同社では、太陽光発電が他の再生エネルギー設備と比較して、施工が容易でメンテナンスコストが低く、二酸化炭素(CO2)の排出がほとんどないことから、現在のノウハウを活かし、売電事業を実施することとした。

同事業は同社の国内物流センターの屋根を利用するもので、既存物流センターおよび新規建設予定の物流センターの中から、「屋根形状」「設備設置可能面積」「屋根耐荷重」などの事業推進条件に合致する拠点を抽出。既存物流センター6か所、新規物流センター1か所に発電設備を設置し、5月から設置工事を開始する予定。

各拠点に設置する太陽光発電設備は合計で発電能力5.3メガワットとなる見込みで、東京電力(株)管内3か所、中部電力(株)、関西電力(株)管内各1か所、九州電力(株)管内2か所の計7か所で全量売電を予定している。

また、今回の太陽光発電事業で、7拠点合計のCO2削減効果は年間2,800トンにも及び、屋根に設置することで、物流センター内の温度が3~5度低下が見込まれるなど、地球環境面への取り組みとしても大きな効果を発揮することが見込まれる。

<売電事業を実施する物流センターの概要>
野田第2PDセンター(千葉県野田市)924KW
浦和PDセンター(埼玉県さいたま市)998KW
りんこう第2PDセンター(静岡県富士市)753KW
小牧第2PDセンター(愛知県小牧市)566KW
西神戸PDセンター(兵庫県神戸市)619KW
延岡PDセンター(宮崎県延岡市)427KW
日向PDセンター(宮崎県日向市)998KW
合計 5,285KW

|↑一覧に戻る|