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アスクル、横浜に高度自動化物流センターを5月開設

2016/04/25

アスクル(株)は4月21日、業容の拡大に伴い増え続ける出荷量に対応するため、現在稼動中の 「横浜センター」(神奈川県川崎市)を移転拡充し、2016年5月に「ASKUL Logi PARK 横浜」(神奈川県横浜市、「ALP横浜」)を稼動させると発表した。

ALP横浜は、現横浜センターに比べ延床面積で約2倍、出荷能力も約2倍に増強される。既存の7物流センターで培った設計・運営ノウハウを活かしつつ、最先端のマテハン設備を導入し生産性を向上させる。さらに1年以内を目処にピッキングロボットの導入を予定し、自動化・省人化の点で最先端の物流センターとなる予定だ。

ピッキング工程では、商品が自動的にスタッフの手元に流れてくる「取りに行かない」「歩
行ゼロ」もピッキングを行う。これにより、あらかじめ定められた位置でのピッキング業務が可能となり、当該工程における出荷能力が最大5倍程度に増強され、より少ないスタッフでのピッキングが可能となる。現在、ASKUL Logi PARK首都圏(ALP首都圏)のピッキング工程に小規模なロボットを導入しているが、ALP横浜では広範囲なピッキング工程でロボット導入を進め、さらなる省人化を推進する。

梱包工程では、大きいサイズの段ボール箱に対応した自動梱包機をALP首都圏および大阪 DMCへ導入し、梱包工程における自動化を進めてきたが、ALP横浜では、中・小サイズの段ボール箱に対応できる自動製封函機を導入するなど、梱包業務の自動化をさらに推進する。これにより、商品と段ボール箱のミスマッチによる商品破損や過剰緩衝など梱包品質面での改善が期待できる。

また、労働環境の改善や働きやすい職場作りを進める。センターで働くスタッフに「長く、気持ちよく働いてほしい」という想いを職場作りの基本方針とし、暑さ・寒さ対策としてスタッフへ空調を集中させるスポットエアコンを多数導入するなど、労働環境の改善を進める。「ひとりの時間をゆっくり過ごしたい」、「仲間とワイワイ話しながら休憩したい」など多様なニーズに対応する休憩スペースをセンター内に設置し、スタッフが充実した休憩時間を過ごせる環境を作りをする。

2016年7月末までには、厨房設備と食堂を設置する。横浜市内で食堂運営の実績をもつ(株)誠に食堂運営を業務委託し、栄養価やカロリーに配慮した暖かい昼食メニューを毎日複数・日替わりで用意する。また、スタッフと一緒に働きやすい職場作りを進めることを目的に、1年間の昼食無償提供を試行する。スタッフの定着率、付随する生産性などの効果を確認しながら、昼食無償提供の延長を検討していく。

●施設概要
名 称:ASKUL Logi PARK 横浜
所 在 地:神奈川県横浜市鶴見区生麦 2-4-6
稼動開始:2016年5月
敷地面積:約25,500平方メートル(約 7,700坪)
延床面積:約 50,000 平方メートル(約 15,100坪)
建物階 数:地上 5 階建(全棟賃借) 
トラックバース:88バース(各階計)
投資額:約40億円

●「ASKUL Logi PARK 横浜」の全景

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