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野村不動産、Landporシリーズで関西圏第1号案件を着工

2016/04/08

野村不動産(株)は4月7日、Landportシリーズとして開発する全国13棟目の高機能型物流施設「(仮称)Landport高槻」の着工を発表した。関西圏における第1号案件で、2017年6月末に完成予定。

関西圏の高機能型物流施設は、大阪港をはじめとする湾岸部エリアを中心に新規供給されており、同施設の所在する高槻市を含む内陸部エリアの大規模物流用地は希少性が高い。今後の新規供給も極めて限定的だ。

一方、東日本大震災以降高まりつつある BCP対応ニーズや従業員雇用確保の観点から需要は一層高まっている。また、新名神高速道路の建設に伴い、同施設から約6.5㎞に「(仮称)高槻IC」の開設が予定されており、内陸部エリアは、名神高速道路の渋滞緩和に伴う配送時間の短縮や配送ルートの多様化などさらなる物流ネットワークの向上が期待できる。

●(仮称)Landport高槻の主な特徴
(1)関西圏における物流拠点のプライムエリアに所在
・当該地は、大阪、神戸および京都の大消費地の中間部に位置し、大阪中心部からは約 20㎞圏内に所在する敷地規模10,000 坪を超える大阪内陸部エリアの希少な物流用地。
・最寄りのインターチェンジは、西の大動脈である名神高速道路の「茨木」IC から約 9.3 ㎞と至近。また、2017年より順次供用開始予定の新名神高速道路の「(仮称)高槻 IC」から約6.5 ㎞に位置し、物流ネットワークの向上が図られる。
・後背地には、高槻市をはじめ茨木市や吹田市などのベッドタウンを抱えており、近年課題が高まっている雇用の確保において優位性を発揮する。

(2)免震構造を採用したダブルランプウェイ型施設(各階接車1フロア約4,000坪を確保)
・当該地は、津波等による災害リスクが低い内陸部エリアだが、地震時の揺れを最小限に抑える免震構造を採用することで災害リスクの一層の低減を図る施設計画であり、入居企業のBCP対策をバックアップする。
・シリーズ初となるダブルランプウェイ型により、各階へコンテナ車および大型トラックが直接アクセス可能としており、物流の最適化および効率化を図る。
・11mグリッドの採用による保管効率性の向上と1フロアー約4,000 坪を確保することで物流業務の効率化と柔軟な庫内レイアウトに対応可能。

(3)全館LED照明、シャワーブースの設置等LEED認証の基準を満たす環境性能
・LEED認証は、米国を中心として全世界150か国以上で普及している環境性能を評価する認証制度であり、多くのグローバル企業が企業ポリシーとして導入を図っています。
・ LED 照明を全館に採用し、施設内にシャワーブースや区画分離された喫煙ブースを設けるなどコストや資源の削減を進めながら人々の健康によい影響を与えることに配慮されたLEED認証基準が満たされた施設計画。
・(株)日本政策投資銀行が開発した評価システムの「DBJ Green Building 認証」の最高ランク「★★★★★」を取得予定、また「CASBEE 大阪」の「Aランク」の取得を目指しており、環境負荷低減を強化した施設計画を実施する。

(4)特別高圧受変電設備、温度管理設備導入対応及び自家用発電機(72 時間)を採用
・特別高圧受変電設備を備えることで、施設内全館において入居企業の庫内温度管理設備等の導入に対応可能な施設計画。
・自家用発電機(72時間)の設置と施設内には防災備蓄庫も完備され、入居企業の BCP 対策を強化する。

施設計画概要
所在地  :大阪府高槻市芝生町一丁目 52-2
敷地面積 :35,276.27平方メートル(10,671.07 坪)
延床面積 :35,276.27平方メートル(10,671.07 坪)
構造・規模 :柱RC+梁S造(免震構造) 地上5階
施設形態 :ダブルランプウェイ型
トラックバース :110 台(各階22台)
乗用駐車場 :156台
トラック待機場 :81台
バイク・駐輪場 :106台
設計監修 :(株)フクダ・アンド・パートナーズ
設計監理 :五洋建設(株)本社一級建築士事務所
施工 :五洋建設(株)大阪支店
完成予定 :2017年6月末(予定)

外観イメージパース

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