[最新ニュース] 物流・生産拠点

KDDIがヤマトロジスティクス「FRAPS」を導入

2016/02/01

ヤマトロジスティクス(株)のクラウド型のピッキングシステム「FRAPS」が、相模原市のKDDI東日本物流センター(ロジポート橋本)に採用され、1月27日から運用が開始された。

「FRAPS」はクラウド型のネットワークを実現させるために、可動式ラックを並べたロールボックスパレットとデジタルピッキングのラインを併せ持つシステム。自前の倉庫と3PL事業者の倉庫を大消費地近くに保有し、購入者に配送を行う従来のスピード配送のしくみは、複数の拠点に在庫を分散させる必要があるため、物流コストの上昇はやむを得なかったが、「FRAPS」を活用することで在庫をヤマトグループのネットワーク状に流動させることができ、大消費地の近くに自社の倉庫の一部があるかのような運用が可能になる。

KDDIではauスマートフォン関連商材の取扱量の増加に伴い店舗での荷受業務が増大。さらに2015年12月から実店舗と通販サイトで商品を購入できるサービスをスタート
させたため、迅速な配送や、店頭業務の削減、物流効率の輸送能力向上を図る必要があった。同社は分散された物流拠点を統合し、FRAPSを活用して入荷から出荷までの工程を従来比でで約30%効率化。さらに、マージソータを活用して同一納品先にまとめた状態で一括納品できるようにする。

また、当日配送など、発注から納品までのリードタイムの短縮や商品の発送を施設に隣接する厚木ゲートウェイの活用で関東、中部、関西の顧客や店舗への迅速輸送を
図るほか、複数のサプライヤーから同センターに入庫された商品を店舗ごとにピッキングし、マージ処理することが可能になったため、店舗への納品を1つの荷物に
梱包して届けられるようにする。これに伴って店舗側も1回に複数のサプライヤーの商品を受け入れれれるため、無駄な仕分けや店舗在庫が不要になるという。

〈KDDI東日本物流センターの施設概要〉
場所:相模原市緑区大山町4番7号
総床面積:約50,400平方メートル
対応商品:au携帯電話・スマートフォン、au+1collection

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