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DHLSC、コニカミノルタと中国でのLLP契約締結

2015/12/08

DHLサプライチェーン(株)は12月7日、コニカミノルタ(株)との戦略的パートナーシップを拡大し、中国全土における物流業務の設計・管理および最適化を担うリードロジスティクスプロバイダー(LLP)契約を締結したと発表した。今回の契約で、DHLサプライチェーンは、コニカミノルタの情報機器事業の生産関連物流における中国国内のサプライチェーンの全責任を負う。

両社の戦略的パートナーシップは、2013年7月にDHLサプライチェーンがコニカミノルタの日本国内におけるLLP契約を獲得したことで始まった。同契約の下、DHLサプライチェーンは国内物流機能の管理を包括的に担い、倉庫業務への品質改善プロセスの導入、業務プロセスの標準化、新たなKPIに基づく品質管理システムの構築を行い、実績管理および継続的改善を実施。また、配送業務に関しても、運送契約の標準化や共同配送の実施を通じて、コスト削減と効率化を推進してきた。こうした日本国内における成果が評価され、中国への範囲拡大という今回の決定につながった。

DHLサプライチェーンのギャビン マードック代表取締役社長は、「この2年間、コニカミノルタと一体となり様々な取り組みを推進し、国内物流業務の改革を支援する中で、信頼、コミットメント、そして成果に裏打ちされた関係を築いてきた。今後は中国国内においてもLLPとしての役割を全うすることで本協力関係を拡大し、日本国内での成功事例を海外にも展開していきたいと考えている」としている。

一方、コニカミノルタの社会環境部、SCMセンター、情報機器事業 品質保証統括部担当家氏信康常務執行役は、「DHLサプライチェーンは物流費削減およびサービス拡大という目標を達成し、着実に成果を挙げている。大幅なプロセス改善で当社国内の物流業務は、以前より管理水準が高く効率的なものへと変革。この成功事例を中国にも展開したいと考えており、実現に向け、DHLサプライチェーンが戦略的パートナーとして力を発揮してくれることを期待している」と語っている。
 
DHLサプライチェーンは、既に今年11月より中国において新たなLLPサービスの提供を開始しており、両社間で合意されたコスト削減目標の達成に向け、まず輸配送ネットワークの見直し、倉庫業務の最適化、プロセスの標準化に注力。その後、KPIに基づく品質管理および継続的改善活動を通じてさらなる業務効率化に着手する予定。

なお、両社は、今年7月より世界的CSR推進団体であるEICC(Electronic IndustryCitizenship Coalition)の下、国内で「CSR物流」の取り組みも実施してきた。これは、テクノロジー業界のサプライチェーン全体における品質、透明性および持続可能性の向上を目的としたもので、物流業務を対象範囲とした取り組みとしては、日本初の試み。

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