[最新ニュース] 物流・生産拠点

日通、鉄道で中国欧州間の一貫輸送サービスを開始

2015/11/16

日本通運(株)の現地法人、日通国際物流(中国)有限公司と欧州日本通運(有)は、11月16日から、中国と欧州を結ぶクロスボーダー鉄道輸送サービスを開始した。
 中国側は、武漢・重慶・ハルビンを起点に、欧州側は、ドイツデュイスブルグ・ハンブルグを起点に相互に鉄道で輸送し、ターミナル駅から指定先まで顧客の要望に応じ、中国・欧州の各都市まで日通グループが一貫輸送する。

中国では多くの製造業が進出している主要エリアほぼ全域をカバー。自社幹線輸送サービス「零担特快」を利用することで、中国各都市からの接続が可能。欧州域内も自社のトラック輸送網を利用し、英国や中東欧を含む欧州全域主要都市をカバーする。大量輸送の需要からコンテナ1本に満たない小口貨物まで、発着とも日通グループが集荷・配達・通関を行い、一貫輸送を実施する。

武漢からハンブルグまでのリードタイムは約14日。同区間を海上輸送した場合と比較すると、約25日程度の短縮。輸送コストは、航空輸送の約8分の1、海上輸送の2倍程度で、運賃料金はサービス開始に合わせ、ドア・ツー・ドアでのパッケージ料金を新たに設定するなど、よりわかりやすく利用しやすい体系にした。
また、同サービス専用のトレースサービスを提供。中国国内、欧州域内で1日2回、最新の貨物運送状況を直接顧客に配信(2016年初頭導入予定)。欧州・中国にそれぞれ鉄道輸送専門のチームを設置し、各種問い合わせや見積もりに個別に対応する。

|↑一覧に戻る|