[最新ニュース] 物流・生産拠点

ヤマトHD、羽田クロノゲートがグッドデザイン賞に選出

2015/09/30

(公財)日本デザイン振興会(川上元美会長)が9月29日に発表した2015年度グッドデザイン賞に、ヤマトホールディングスが東京都大田区に建設した「ヤマトグループ 羽田クロノゲート」が選出された。

同施設はヤマトグループ各社の機能を集約し、宅急便のスピード輸送ネットワークと連結することで、物流を「コスト」から「バリュー(付加価値)を生み出す手段」に進化させたもの。企業の「物流の改革」を支援する「バリュー・ネットワーキング」構想の中核を担うグループ最大級のターミナルという位置付がある一方で、自然採光や自然エネルギーの活用、屋上緑化を施すなど環境保全や自然との調和を意識し、地域の人が利用できる体育館、保育所、カフェなどの設置で、地域との共生を目指している施設でもある。

受賞に至ったポイントは、合理的に建設され周囲からも孤立しがちな物流施設を、求められる機能性は十分に解いたうえでさらなる付加価値を設けている点。「近代的なビルディングタイプがもつ固定概念を解体し、明るく開放的な地域貢献型の複合施設に変容している。結果的に企業のイメージを良くすることにもつながる建築のプロジェクトである」と評価されている。

●羽田クロノゲートの外観

|↑一覧に戻る|