2014/04/25

味の素(株)（本社：東京都中央区）の連結子会社の味の素物流(株)（本社：東京都中央区）は、このほど埼玉県久喜市に「久喜物流センター」を新設すると発表した。5月7日より稼働開始予定で、東日本地域の配送拠点に対する補充拠点（工場で製造された製品を補充する拠点）としての役割を担う。

同社グループでは、東日本大震災によって補充拠点であった神奈川県川崎市の川崎物流センターが被災し、全国の配送拠点への補充機能が停止して一時的に安定供給が滞る事態となったことから、在庫の「分散化」および物流ネットワークの「複線化」による新たな物流体制の構築を進めてきた。

同社グループでは、「久喜物流センター」を東日本地域の補充拠点として位置づけ、西日本地域の補充拠点となる兵庫県西宮市の西日本物流センターと共に“東西2拠点”の物流体制を構築する。なお東西2拠点の稼働開始に伴い、川崎物流センターは全国の配送拠点に対する補充拠点としての役目を終えることとなり、今後は南関東への配送拠点となる。

今後は配送拠点についても見直しを行い、有事における「複線化」による多様な輸送体制の検討を含め、効率的な物流ネットワークの構築を図るとしている。

＜味の素物流(株)久喜物流センターの概要＞

所在地：埼玉県久喜市北中曽根清久町47-2

建屋構造：地上3階（同社グループの物流センターとして、初の「免震構造」を備えると共に自家発電設備も設置。また、床の高さを道路よりも1m高く設定するなど、浸水対策も施し、総合的な防災対策を行う。

延床面積：約3万2,949平方メートル

従業員数：約60名

その他：賃貸物件

稼働開始：2014年5月7日