[最新ニュース] 物流・3PL

郵船ロジ、CAコンテナで農産物貯蔵試験

2015/05/27

郵船ロジスティクス(株)は5月26日、同社グループの郵船ロジスティクスつくば(株)が茨城県から委託を受け、CAコンテナを活用した農産物の貯蔵試験を実施したと発表した。

実施したのはCA(Controlled Atmosphere)コンテナの陸上試験で、同社で用意したコンテナに茨城県産のメロン、大根、ほうれん草、小松菜、トマトなど約20品目の農産物を混載し、東南アジアへの海上輸送を想定して3週間の貯蔵を行うとともに、品物の品質を調査した。

5月25日に茨城県庁をはじめとする行政機関、生産者、市場関係者、メディアが茨城港常陸那珂港区に集まり、コンテナへ搬入される農産物の様子を見学した。試験終了後は農産物の品質検証が行い、今後の輸出の方向性について検討する。

CAコンテナは、リーファーコンテナの一種で、温度だけでなく酸素と二酸化炭素濃度を調整し青果物の貯蔵期間を延長させることができる。航空輸送に比べて時間の要する海上輸送でも鮮度を保持した状態で青果物を輸送できるソリューションの一つとして、近年注目が集まっている。

日本の農林水産物の輸出額を「2020年までに1兆円」と掲げる政府目標などを背景に、茨城県は県下の農産物の輸出促進に注力し、輸送方法などを検証していた中で、同社の食品物流のノウハウや日系最大級のグローバルネットワークなどが評価され、今回の試験パートナーとして選定された。

|↑一覧に戻る|