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データ・テックとイーソーコ、物流業界〔生き残り策〕を討論

2014/11/06

 (株)データ・テック並びにイーソーコ(株)は11 月 5 日、東京都港区のイーソーコ会議室で座談会「アベノミクスの成長戦略『日本再興戦略』の中で物流業界がどう対処すれば生き残れるか」を開催した。両社が15年2 月10 日に開催する同テーマの物流業経営者向けセミナーの講演者が各内容をパネルディスカッション形式で報道陣に公開した。

2月のセミナーでは日本再興戦略(物流版)を打ち出し、各講師より経営戦略への指針や具体的対処法を公開する。

11 月 5 日の座談会では同セミナーの各講演テーマの内容とそれに関わるフリートークが行われた。冒頭、10月よりイーソーコグループ傘下となったロジスティクス・トレンド(株) の花房陵社長が「日本再興戦略  物流に何が起き、どこが変わり、どう備えるか」でアベノミクスの日本再興戦略の流れを紹介した後、「時代が変われば荷主も変えないといけない」と述べた。「これからの物流事業者に与えられるヒントが多い」としたほか、東京オリンピック終了の規制緩和を示唆した。

SCM・物流コンサルタント  田村耕司氏(前コマツ物流  代表取締役社長)は「日本企業の競争力に資する SCM・物流の新たなる方向と施策」を提案。コマツでは日欧米市場は成熟したマーケットとなっているが、その一方で新興市場の成長が著しいという。田村氏は同社の物流IT、サプライチェーンの戦略を述べた後で、数々の持論を紹介した。

(株)データ・テック  田野通保社長は「ドライブレコーダのパイオニアが考える物流の安全~ドライバースキルの“見える化”とは~」として、同社の提供するドライブレコーダ「セイフティレコーダ」の納入実績を紹介した。同社ユーザーは800社、車載器は10万台にも上がり、日本通運の全車、佐川急便では8,000台導入されるなどの実績がある。田野氏は約13%の燃費向上の効果がある一方で、大手EC事業者が留守のための配達ロスが40%ある点を問題提起した。

イーソーコドットコム 大谷 巌一会長は「物流ユーティリティプレイヤーが物流を変革する」として、「物流で足りないのはアグレッシブに攻めていくことだ」と語る。大谷氏によると、物流不動産の優位性は参入障壁が高いことだという。同社ではさまざまなITを活用しているが、その理由や効果などを紹介した。



●セミナー概要
日時   2015 年 2 月 10 日(金)13:00~18:00(予定)
場所   東京都トラック総合会館(東京都新宿区/予定)
参加費   5,000 円
定員   100 名(先着順)
申し込み開始 ?  2014 年 11 月下旬開始予定
主催   イーソーコ株式会社、株式会社データ・テック

◆プログラム(予定)
13時05分~
「日本企業の競争力に資する SCM・物流の新たなる方向と施策(仮) 」
SCM・物流コンサルタント(前コマツ物流株式会社  代表取締役社長)  田村  耕司氏
14時45分~
「日本再興戦略  物流に何が起き、どこが変わり、どう備えるか(仮) 」
ロジスティクス・トレンド(株)  代表取締役  花房  陵  氏
15時30分~
「ドライブレコーダのパイオニアが考える物流の安全
~ドライバースキルの“見える化”とは~(仮)」
(株)データ・テック  代表取締役  田野  通保氏
16時20分~
「物流ユーティリティプレイヤーが物流を変革する!!(仮) 」
イーソーコドットコム  取締役会長  大谷  巌一氏




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