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ヤマトHD、未来の戸建て住宅用宅配ロッカーを提案

2016/07/30

ヤマトホールディングス(株)(ヤマトHD)など12の企業が出展する「HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION」が7月30日、東京・お台場で開幕した。

この展示会は企業と建築家・クリエイターがコラボレーションすることで、新しい“家のカタチ”を提案する催し。会場には12軒のモデルハウスが建ち並ぶ。その中でヤマトHDはプロダクト・デザイナーの柴田文江氏と組んで、「冷蔵庫が外から開く家」を出展し、未来の宅配便の可能性を示した。

このモデルハウスは新しい「宅配ロッカー」を戸建て住宅に設置。宅配便対応だけでなく、生鮮食品の受け取りなど様々な生活シーンを想定して多用途に進化させた。

宅配便ボックスとしては、不在時にセールスドライバーが外壁に設けた扉から荷物を入れる。受け取りは反対側にある屋内の扉から取り出す。このボックスは集荷にも使える。また、ヤマト運輸以外の宅配便でも使えるオープン型にする想定だ。

ボックスはインターネットに接続しており、配送や集荷の情報が携帯電話に届くようにする。セキュリティに関してはセールスドライバーのIDチェックで管理する。

「冷蔵・冷凍ボックス」の用意もあり、宅配サービスで生鮮食品などを購入しても、不在時に安心して受け取ることができる。高齢者に料理を届けるサービスの利用時には保温も可能。

縦長にデザインした「クリーニングボックス」では、衣類をハンガーに吊して入れられるのでシワにならない。法令の関係で現時点では実現できないが、高齢者などが日常的に服用する薬を宅配で受け取る未来のサービスとして「薬ボックス」も設けた。

これら複数のボックスは大きさや機能、設置数を自由にカスタマイズできるようにする。

同社では、セールスドライバーが荷物を配送先に直接手渡す“つながり”を大切に守るという基本方針を堅持しつつも、ライフスタイルの多様化に対応するつながりの「一つの答え」として今回の提案を行った。今後もつながりをどう進化させるのかを模索していく考えだ。

なお「HOUSE VISION 2016 TOKYO EXHIBITION」は8月28日まで開催中。

●詳細URL

(上)屋外から見たロッカー、(下)屋内から見たロッカー

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