2016/06/01

宮崎交通(株)とヤマト運輸(株)は6月1日、関係地方自治体(宮崎県、延岡市、高千穂町、日之影町、諸塚村、日向市及び美郷町)と連携し、宮崎県県北の延岡市－高千穂町、諸塚村－日向市を結ぶ2路線で客貨混載を開始した。過疎化や高齢化が進む中山間地域バス路線網の維持と物流効率化による地域住民の生活サービス向上を図る。

両社は平成27年10月に西都市－西米良村を結ぶ路線バスで客貨混載を開始し、バス路線網維持と物流効率化による地域住民の生活サービス向上に取り組んでおり、地域の顧客から好評を博している。

そうした中、過疎化や高齢化が進む地域の2路線で新たに客貨混載を決定、高千穂町から県内への当日便を開始するなど地域住民の生活サービス向上を実現していく。

具体的には(1)宅急便を積載するため座席の一部を荷台スペースにした路線バスを4台導入(荷台スペース＝縦197cm×横80cm×高さ70cm)、(2)延岡市－高千穂町を結ぶ路線バスで宅急便を輸送、等が行われる。

またユーザー側のメリットとしては、地域バス路線網が維持され、安定的に病院やスーパーなど多様な施設へアクセスでき、生活基盤の維持・向上につながるほか、高千穂町から県内全域、延岡市から高千穂町へ宅急便を当日中に送ることができるようになり、さらにヤマト運輸SDの諸塚村・美郷町滞在時間が増加することから当日発送の集荷締め切り時間が15時から17時まで延長されるといったことが挙げられる。