ABBYYジャパン㈱は7月21日、RPAロボット、オートメーションシステム、チャットボット、モバイルソリューション向けのコグニティブスキルを提供し、企業がドキュメントからインサイトを取得できるようにするローコード/ノーコードAI OCRプラットフォームVantageの提供を開始した。

同時に、再利用可能なAIスキルを企業・組織が検索、試用、購入して自社のオートメーションの取り組みを加速化できる初のオープンマーケットプレイスABBYY Marketplaceも立ち上げた。これによりパートナーは、様々なタイプのコンテンツ主導プロセスを自動化するため、スキルの開発や公開を行うことができる。

Cognigy、EXL、Kryon、Micro Focus、NICE、Pegasystems、PwC、RoboRanaはすでにVantageをそれぞれのプラットフォームと統合している。ABBYY が開発したコネクタは、Alteryx、Blue Prism、UiPath向けに提供、すぐに利用可能。

ABBYY Vantageは、インテリジェント オートメーションの取り組みにおいて、シチズンデベロッパーを強化する。また、ビジネスユーザーが全面的にITに依存することなく、業務をより高速にデジタル化することを可能にし、企業全体の変革を推進する。Vantageによって、ビジネスユーザーは大規模なドキュメントから重要なインサイトを引き出すことができる。Vantageは、個別のユーザー支援を通じて、ビジネスリーダーによるオートメーション戦略の加速化、カスタマーエクスペリエンスの改善、リスクの低減、生産性の向上を可能にする。プラットフォームはマイクロサービスで構築され、アジャイルなITオペレーションのニーズに適合するようKubernetesでオーケストレションされコンテナ化されている。クラウドファーストアーキテクチャや直感的なローコード/ノーコードインターフェイスにより、VantageはAIや機械学習のような革新的なテクノロジーを、旧来のAI OCRソリューションと比較して企業が導入・利用しやすくしている。

新たに立ち上げたABBYY Marketplaceでは、ドキュメントの仕分けやデータ抽出のための AI スキル、すぐに開始できるプロセスフロー、構築済みのコネクタ等、再利用可能なテクノロジー資産の大規模なオンラインコレクションを提供する。多くの企業がトライアンドバイ(試用後の購入)方式に関心を持っており、Marketplaceでは、インボイス、発注書、領収書、融資関連書類、保険金請求書、船荷証券、ID等、様々なドキュメント向けの学習済みスキルを提供する。また、ABBYY のパートナーは Marketplace に新しいスキルやその他のテクノロジー資産を提供したり、すぐにデプロイ可能な資産を活用してオートメーションプロジェクトを加速化することが可能になる。