[最新ニュース] 経営/政策

SBS鎌田代表「グループの総合力強化、着々と」

2021/01/05

SBSホールディングス(株)は1月4日、SBSグループ代表の鎌田正彦氏による全従業員に向けた年頭所感を発表した。

●SBSグループ鎌田正彦代表の年頭所感
昨年を振り返ると、新型コロナ禍の中で大変苦しい1年でした。リモート勤務の常態化でオフィス向け需要が急激に縮小したことに加え、企業活動そのものが停滞する時期もありました。物流業界では、BtoBの荷物を取り扱う会社は厳しく、BtoCや食料品を取り扱う会社は好調と、明暗が分かれました。

SBSグループでも、4月からの3か月間はとりわけ厳しい時期となりましたが、下期から需要が戻ってきたおかげで、期初計画を修正せず走り続けて来られました。しかし、未だに苦しんでいる企業や個人の皆様のことを考えれば、複雑な思いを拭うことができません。

先が見通せない不安な状況で、普段以上に神経を遣いながらの業務遂行は、皆さんにも大きな負担になったことと思います。皆さんの頑張りには心から感謝申し上げます。そして、私達物流業は人々の生活の根幹を支える重要なインフラであると再認識した1年でもありました。

さて、SBSグループは、このような状況下でも将来を見据えた投資を着々と進めています。昨年11月には東芝ロジスティクスが加わり、本年1月1日から「SBS東芝ロジスティクス」として、新たなスタートを切りました。同社は重量物、半導体、家電と、これまでのグループになかった領域のエキスパートで、今後のシナジーが期待できる存在です。また、今月末には東洋運輸倉庫(株)がグループに加わります。日本政策投資銀行との共同事業である「日本物流未来投資ファンド」でも相当数の企業を検討しており、M&Aを通じたグループの総合力強化を着々と進めています。

物流施設開発の投資も加速させています。今年7月、横浜幸浦に1万6,000坪の倉庫が竣工、SBSリコーロジスティクスの物流拠点として稼働します。また愛知県一宮市に 1万6,000坪、千葉県野田市に4万坪の物流施設の着工を予定しています。現在、SBSグループでは70万坪の倉庫を使用していますが、早期に100万坪まで拡大する計画です。

グループにとって、今年は“ロボット元年”でもあります。昨春、SBSホールディングスにLT企画部を創設しました。ここでは自動化技術を研究し、現場への導入を検討しています。技術が進歩し、費用対効果が格段に向上したこともあり、業界全体に一気に広がる可能性があります。スピード感をもって進めていきましょう。

私達はまだ、先を見通すことが非常に難しい状況下にいますが、こういう時こそ原則に立ち返り、物流企業としての社会的責任、環境問題、交通事故の撲滅、事故のない社会への取り組みの手を緩めないで下さい。コンプライアンスを一層強化し、揺るぎない企業グループを皆さんと形成していきたいと思います。

今年のSBSグループは、国内の物流企業で10位、3PL事業者では3位にランクインする見込みです。日本のロジスティクス企業のトップグループ入りはもう間近です。グループ一丸で夢に向かって挑戦を続け、全員でこの目標を達成しましょう。

皆様にとって、今年も素晴らしい1年になることを願い、年頭の所感といたします。

|↑一覧に戻る|