国土交通省は3月31日、令和元年度のシベリア鉄道による日露欧間貨物輸送の実証事業において日欧間の貨物輸送実証事業4件を実施し、その輸送結果を取りまとめた。
●結果(概要)
(1)コストについては、いずれも海上輸送比で1.5倍程度またはそれ以上と、やや割高になった。
(2)手続きについては、一部貨物に関してロシア側の規則の不透明さから、積み出し港でコンテナへの積み込み直しが発生した。
(3)輸送品質については、概ね良好。一部貨物に関して継続的な軽度の揺れや、突発的な衝撃が記録されたが、精密機器輸送をはじめ輸送貨物そのものへの影響は確認されなかった。
(4)リードタイム、通関手続きについては、本パイロット輸送の範囲では大きな問題は確認されなかった。
・令和元(2019)年度シベリア鉄道による貨物輸送パイロット事業報告(詳細)
「令和元年度シベリア鉄道による貨物輸送実証事業結果報告会(仮)」を開催予定(日程未定)。詳細が決まり次第、別途告知を行う予定。