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シベリア鉄道による日露欧間貨物輸送の実証結果を公表

2019/12/27

国土交通省は12月26日、シベリア鉄道による日露欧間貨物輸送の実証事業の結果(速報)を発表した。

同省はロシア運輸省およびロシア鉄道と協力し、海上輸送、航空輸送に続く第3の輸送手段の選択肢として、シベリア鉄道の利用拡大に取り組んでおり、2018年度に続き、令和元(2019)年度は9~11月にかけて日欧間に範囲を拡大して貨物輸送の実証事業3案件を実施。

利用拡大に向けた課題を現場レベルで検証したほか、荷主企業等にシベリア鉄道の利用をPRするための日欧間の貨物輸送実証事業3件について輸送が完了。その成果を検証した。

年度内に追加の実証事業を行う。輸送結果の詳細な分析結果はとりまとめの上、年度内をめどに別途ホームページ等にて発表予定。

●実施した3案件の実証事業で確認された結果概要
(1)コストについては、いずれも海上輸送比で1.5倍程度またはそれ以上。

(2)手続きについては、一部貨物に関してロシア側の規則の不透明さから積み出し港でコンテナへの積み込み直しが発生。

(3)輸送品質についてはおおむね良好だったが、一部貨物に関して継続的な軽度の揺れや、突発的な衝撃が記録された。

(4)リードタイム、通関手続きについては、本パイロット輸送の範囲では大きな問題は確認されなかったが、引き続き検証が必要。
 
●その他検証項目の概要
http://www.mlit.go.jp/report/press/content/001321612.pdf

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