[最新ニュース] グローバル

鴻池運輸、インド・デリーで技術情報交流セミナー開催

2017/10/17

鴻池運輸(株)は10月6日、インド・デリー市内で日印の臨床検査の概況と技術に関する情報交流セミナーを開催した。同国内の医療機関や臨床検査会社などの医師・検査技師や会社幹部らを招待し約110名の出席があった。

このセミナーは同社が日本のJ-VPD(株)とともに現在推進中の「平成29年度医療技術等国際展開推進事業『インド国における国際検体事業実現に向けた技術研修』(※)」の一環として開催したもので、在インド日本国大使館、デリー医師会の後援で実現した。

インドでは人口や経済規模の急拡大に伴い、需要が急増する医療業界、臨床検査業界において、遺伝子や染色体などの高度分野における検査技術や人材、設備の不足による検査の精度や品質、コスト、さらに輸送時の品質やリードタイムの管理など、多くの課題が顕在化している。2社がセミナーを共同で開催した目的は、これらの課題解決に貢献できる世界トップクラスの技術、品質、コスト競争力などを有する日本の臨床検査の仕組みや技術的特長を、同国の医療関係者に周知するとともに、日本の運営管理の高い信頼性を理解してもらうことにある。

セミナーの中で、両社の代表者は下記のようにコメントしている。
◆J-VPD 代表取締役社長・山田哲児氏
「J-VPD は、これまで培ってきた日本国内の高精度な検査技術を生かし、インドの医療の発展に貢献できるよう、本事業の立ち上げに際し初めてインドに拠点を設立し、鴻池運輸とともに本日その第一歩となるセミナーを開催することができました。これもひとえに信頼をおける関係者の皆さんに出会えたおかげであり、深く感謝申し上げます。」

◆鴻池運輸 執行役員 メディカル事業本部 本部長 天野実氏のコメント
「今後の予定はまず第一に、日本の臨床検査技術やサービスをご理解いただくために、実際にそれらをご利用していただくインドの医療関係者の中から10名を、本年12月に日本で実施する臨床検査ラボや医療機関の視察を含めた研修ツアーにご案内する予定です。第二に、インドの病院を対象に、すでにJ-VPDとともに試験運用中の国際航空便を使用した国際検体サービスの本格稼働を目指してまいります。」

(※)今回の事業は国立研究開発法人国立国際医療研究センター(NCGM)が主体となって実施する厚生労働省より委託された

|↑一覧に戻る|