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伊藤忠ロジ、インドネシアで物流センターを増設

2017/05/30

伊藤忠ロジスティクス(株)は5月29日、インドネシア現地法人PT.ILC LOGISTICS INDONESIA(PT.ILC)が同国のスルヤチプタ工業団地(インドネシア西ジャワ州カラワン県チアンぺル)内に第二物流センターを新たに建設すると発表した。

既存の第一物流センターに隣接し、床面積は6,541平方メートル。2017年10月の完成、営業開始を予定している。第二物流センターの建設により、既存の第一物流センターほかと併わせ、インドネシア国内物流拠点は3万7,000平方メートルを超える規模になる。

伊藤忠ロジスティクスは、経済成長著しいアジア地域を重要な市場として位置付けており、特にインドネシアは、世界第4位の2億4、000万人の人口を有し、さらなる市場の拡大が見込まれることから、物流機能・ネットワークの強化を進めてきた。

まず1999年、国際フォワーディング事業の展開のため、PT.ITOCHU LOGISTICS INDONESIAを設立。次に2012年にPT.ILC を設立して第一物流センターを建設し、 センター運営事業に進出。そして2016年に高い国内輸送能力を持つ PT.Bahana Prestasi社(BP社=在インドネシア大手総合物流企業 PT.Cipta Mapan Logistikの100%子会社)に出資し、同国における一貫物流体制を確立した。

日系大手消費財メーカーへは、工場向け資材のVMI(Vendor Managed Inventory)やJIT(Just In Time) 納入とともに、自社WMS(倉庫管理システム)を提供することで、受発注・在庫情報をスムーズかつリアルタイムに共有でき、グローバルサプライチェーンの形成に大きく寄与している。日系の自動車部品関連企業との間では、生産部品・資材の輸出入とインドネシア内の物流において輸送形態に適した荷姿への再梱包や混載輸送による効率化、工場へのJIT納入などを行い、物流コストの削減に貢献している。

また、BP社の国内物流ネットワークを活用して、購買力のある中間層の増大に伴い成長するインドネシア国内消費市場向けに、冷凍冷蔵の輸送サービス(コールドチェーン)を含め、食品や消費財の提供に着手し、今後同分野の拡大を見込んでいる。商社系物流会社として、インドネシア市場へ進出しようという企業に対して輸送や保管だけではなく、販売に関してもパートナーのセットアップを含めた幅広いサービスの提供ができるのが強みだ。

このように多様な顧客ニーズに対応し、物流機能・ネットワークの強化を推進してきた中で、特に地場における物流などの新規の引き合いが増えており、第一物流センターが手狭になっていることから、さらなる機能強化のため、第二物流センターの建設を実行する。今後も重点分野で ある「食品・食材」「自動車」「医薬品」「生活消費財」を中心に顧客との取り組みを拡大し、市場の動向に合わせた機能強化を進めていく。


●第二物流センターの建設概要
(1)建設予定地:スルヤチプタ工業団地(インドネシア西ジャワ州カラワン県チアンペル) ジャカルタ中心部から東 約 55km
(2)構造:鉄筋コンクリート平屋(梁下 10m)
(3)床面積:6,541平方メートル
(4)完成予定:2017 年 10 月
(5)営業開始:2017 年 10 月

問い合わせ
伊藤忠ロジスティクス株式会社 グローバル本部 
担当:古谷 
TEL:03-6254-6033  E-mail: global2@itclogi.com

完成予想図

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