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GEODIS、APACで複数の定期貨物便を追加
世界有数の輸送物流サービス・プロバイダーであるGEODISは1月26日、アジア太平洋(APAC)地域における航空貨物需要の急増を踏まえ、APAC地域内で3路線を追加し、同社のAirDirectの運航ネットワークを大幅に拡大したと発表した。
GEODISは新たな輸送ハブをクアラルンプールに確立。自社の航空サービスとロード・ネットワークを一体化して、東南アジア全域を結ぶサービスを提供する。顧客へカスタマイズしたサプライチェーンソリューションを提供するため、多彩な輸送手段の開発を強力に進めてきた同社は、その勢いをさらに加速しながら複合輸送展開を図る狙いとしている。
今回、クアラルンプールを拠点に香港、チェンナイ、シドニー、上海をつなぐ運航ネットワークを拡大することにより、貨物輸送能力を週320トン追加。サプライチェーンにかかる負担を大幅に軽減する。Eコマース取引の急増に対応するため、2021年には貨物の積載スペースが不足し、ロードファクタやイールドが過去最高水準に達してサプライチェーンに大きな負担を強いることになった。航空貨物に対する需要は今後、ますます増加すると予想され、特に新型コロナウイルスのオミクロン株による感染拡大の影響から東南アジア全域でフライトの遅延やキャンセルが続く現状を踏まえると、今回のAirDirectの定期路線の拡大が、同地域においてシームレスで信頼性が高く、効率的な航空輸送サービスを実現する上で非常に重要な要素になると同社は考えている。
新たに就航する貨物便によって、中国、マレーシア、ベトナムの主要な製造拠点の製品を含めて、アジア全域の貨物をクアラルンプールのハブ経由で輸送できるようになり、GEODISのAirFast、AirFlex、AirSaveという3つのサービスをすべて活用して、顧客それぞれのニーズに応じて輸送時間とコストのバランスを考慮した選択肢を提供できるようになる。
●APACにおけるGEODISの新たな運航ネットワークのポイント
・クアラルンプール(KUL)から上海(PVG)およびシドニー(SYD)への新たな定期便を運航
・クアラルンプール(KUL)-香港(HKG)-チェンナイ(MAA)を結ぶ路線を週2便に増便
・すべての定期便を長期チャーター機で運航
・合計320トンの輸送能力アップ
・GEODISのロード・ネットワークとの統合で、クアラルンプールをベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールをつなぐ複合輸送ハブとして確立
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